「少女」

 「少女」。ある日を堺に金髪の乙女がいなくなった獅子の国にて「少女」の名は口にできない。「少女」は誰か、正体に触れてもならない。

 ただ方法はある、西の森の道路沿いにある錆びた公衆電話があるそう。そこで一人で向かい、ダイヤルの1を23回回すと「少女」と話せるらしい。

 ある友人は興味本位でそこから「少女」と会話したのだそう。「少女」は何を話していたは覚えていないが、20分もの間会話をして楽しんだらしい。

 しかしその「友人」が後にどこに行ってしまったか、加えて「友人」は誰かも自分は忘れてしまった。だが「私か誰かの」日記にはそう書かれていた。残されていたのはそれだけだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る