第5話 My sister seems unbelievable!!
妹は困惑の表情で見つめてくる。
「あの...誰ですか??」
待ってどうしようこれなんて返せばいいんだ。俺は困惑する。1秒間の思考の後、俺はやっと口を開いた。
「えっと...お兄ちゃんです。」
妹は一瞬 は?という顔をした後、あぁ、そういう事かと言わんばかりの顔で言った。
「お母さーん、お兄ちゃんが家に彼女連れ込んでるよ!!しかもめちゃくちゃ美人!!!」
妹よ、それは違うぞ。
「あ〜その子あなたのお兄ちゃんよ。」
「お、お母さんまで頭おかしいの?ねぇ。この人も自分の事お兄ちゃんだって言い始めるし」
仕方ない、確認させてやろう。俺は妹に言う。
「俺は正真正銘桐生吉継だ。疑うならなんでも聞け。」
妹は信じられなさそうに質問を始める。
「私の生年月日は?」
「2004年8月9日」
「私の親友の名前」
「
妹は驚きながらも質問を続けた。
「私の好物」
「餃子とラーメン。特に味噌」
「お兄ちゃんがえろ本を隠してる場所は?」
「タンスの隙間だ。」
「うん。この人お兄ちゃんだわ。」
妹は何故か呆れた顔で言った。
「おい最後の質問悪意あるだろ。」
俺はすかさずツッコミをいれる。
すると、キッチンから母の声が聞こえる。
「あ〜ら吉ちゃんそんなもの持ってたのえっち〜!!でも今日からは見放題で触り放題じゃない!よかったわね!!」
「うん。母さんは黙ってて」
妹と言い父親と言い、なぜ最後に余計な質問をするんだ。
「一体お兄ちゃんに何があったらこんな美少女になるの?我が家の可愛いキャラの私はどうなるのよ?」
二言目の意味はよく分からんが、このままでは妹が可哀想なので、今日の出来事を最初から最後まで話した。
「うん。信じられなけど、信じるしかないみたいね。じゃあ、これからはお姉ちゃんって呼んでいい??」
妹は何故か嬉しそうに言う。わが家の女性陣は俺の転性が相当嬉しいらしいな。
「わ、分かったよ。しょーがねーな」
「女の子はそんな喋り方しません!」
妹は少し大きい声で言った。
「じゃあなんて言えばいいのさ」
「うん。分かったわ、美晴ちゃん。とか、もっとおしとやかにしなきゃ!せっかくの美人なのに、勿体ないよ。これからお姉ちゃんには女の子のイロハを叩き込まないとね!」
「はいはい。」
「はいは1回!」
「は〜い」
面倒くせぇぞ妹よ。
すると、母親は妹の隣に座って言った。
「美晴ちゃん。今日これから吉ちゃんと吉ちゃんの新生活のお買い物行くんだけど、付き合ってくれるわよね?」
「なんで私が....?」
すると、母親は妹の耳元で俺に聞こえないように言った。
「この超絶美人のお人形さんにお洋服とか下着着せ放題よ??楽しそうだと思わない?」
妹はゴクリと喉を鳴らしたあと、
「しょ、しょうがないわね。付き合ってあげるわよ。」
と言った。一体母親は何を吹き込んだんだろうか?
10分後、制服から着替え終わった妹と母親共に家を出た。目的地は、家から車で30分のるるポートだ。
俺は少し胸を弾ませながら、車に乗り込んだ。
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