第23羽 黒兎の名前?
奴隷商を後にした僕たちは、真っ直ぐ家へと向かった。途中ハッチの蜂蜜が挟んであるパンを、明日の分も含めて8つ買った。さて、3時のおやつにしよう。
「はいみんな、3時のおやつだよ」
「きゅ!」
「やったぁ〜」
「わたしも貰ってよろしいのですか?」
「うん、ご飯んは奴隷も主人も関係なく一緒に食べるんだよ。みんなで食べると、もっと美味しくなるからね、あと、これから家族になるんだから、敬語はダメ」
「わかり、わかった。」
黒兎は、分かりましたと言いかけたが、すぐにわかったと返事を返した。みんな、僕もだけど大の甘党なのである。どうやら、黒兎も甘党のようだ。見てよあの、尻尾の荒ぶりよう。
「きゅ、きゅ」
そんな目で見てもダメだよ、イースターさん。イースターさんは、しょんぼりしながらも僕に近づき、上目遣いでもう1つ頂戴と懇願してくる。
僕はその眼差しに、ついついもう1つあげたくなってしまうが、我慢した。それもつかの間、次はソニカまで僕を上目遣いで見てくる。
それもなんとか我慢した。イースターさんと、ソニカをアイコンタクトをする。
何か嫌な気がする。
「パァーパ(๑╹ω╹๑ )」
「キューキュ」
僕の嫌な気は的中した。イースターさんとソニカが、同時に上目遣いで僕を見つめて来たのだ。…僕は2人のガッツいや、可愛さに負けてしまった。この世にはこんな言葉がある『可愛いいは正義!!』この言葉が頭に浮かぶ。
「もう仕方ないね。今日はこれで最後だからね。はい」
「きゅう〜♡」
「パァーありがとヾ(๑╹◡╹)ノ"!」
2人が嬉しそうにそのパンにかぶりついていた。それを横から、物欲しそうに見つめる黒兎。結局黒兎にも、パンをあげてしまった。
「わたしは、我慢します」
「言ってることと、やってることが逆だよ。はい、どうぞ」
「は!これが、こんなに美味しいのがわるいのです」
そう言いつつも、体は正直なようだ。にへらぁ〜て口元を緩ませながら、尻尾を荒ぶらせていた。
「あ、みんな。そろそろ黒兎の名前考えようよ」
「きゅう?」
忘れていたのか?イースターさんって、たまに抜けてるところあるよね。
「さてみんな、おのおの名前を言ってみよう!」
「くーちゃんヾ(๑╹◡╹)ノ"!」
「それじゃ、あだ名だよソニカ。それじゃあ、イースターさんどうぞ!」
「きゅ!」
「黒糖って、それ甘いやつだよ!もう、ちゃんと考えてよ!ねぇ、黒兎さん」
「
クロト?…黒兎だから、クロト?それは少し安直すぎる気もするけど、まぁ、黒兎さんがそれで良いなら、僕は良いんだけど。
「はぁ、なら黒兎さんの名前は、
「いぎなぁーし!ヾ(๑╹◡╹)ノ"」
満場一致でクロトに決まりした!これからは、この4人を宜しくお願いします。さて、夜ご飯を作ってみよう。
僕は1人部屋を出て、キッチンの方に向かう。食材は、ランドセルから取り出した。火は、生活魔法でどうにかしています。
さて今日は、シチューにしようと思う。
食材はこちら。
じんさん(にんじん) 1本
玉ねが(玉ねぎ) 2個
ポテトゥ(じゃがいも) 3個
石キノコ(しいたけ) 2個
ワトリ(鶏)のモモ肉or胸肉(鶏肉) 100 〜 150g
ココン(コーン)は、お好みの量
カプリコンの乳を固めた物(バター) 60g
ムギの実粉(小麦粉 )大さじ6
カプリコンの乳(牛乳) 200cc
コンソメ 小さじ2
塩 少々
こしょう 少々
井戸水700〜800㏄
1 先ずは野菜を切るりましょう。
ポテトゥは半分もしくは、食べやすい大きさに
玉ねがは千切り
じんさんは角切り
2 フライパンに①で切った玉ねがとバターを入れて炒め、玉ねがにバターを均等に絡ませる。
3 飴色玉ねぎの手前まで炒めると、玉ねぎの自然な甘さが引き出され、優しい甘みのあるシチューになる
4 3のフライパンにムギの実粉を入れ、玉ねがのバターと馴染ませて粉っぽさを無くします。
5 別の鍋で①の野菜とワトリの胸肉とモモ肉を、1:1で入れて中火で15分茹でる
6 その後③の玉ねがを入れ箸で混ぜながら玉ねがに絡めた小麦粉を溶かします。
7 コンソメを入れる
8 塩こしょうを入れる
9 カプリコンの乳を入れ、混ぜ合わせる
10 水切りしたココンを鍋に入れる
11 一煮立ちしたらお皿に分け、パセラン(パセリ)を散らして完成
12 【+α】バターを増やすとコクが増し、ムギの実粉(小麦粉)を増やすととろみが増します
13 【+α】水分が足りないと感じた場合は、最後に水又はカプリコンの乳(牛乳)を足し、ルーをお好みのトロみに緩めてみてね
「みんなご飯出来たよぉ〜」
「きゅう〜♡」
「きょうは、なぁ〜にぃ〜(●´ω`●)?」
「シチューだよ」
「やったぁ〜ヾ(๑╹◡╹)ノ"」
みんなでテーブルを囲んで、少し深い皿にシチューを盛り付けて行く。
「それじゃあ、いただきます」
「いただきます」
「きゅう」
「いたぁーだきましゅヾ(๑╹◡╹)ノ"!」
僕はスプーンで、ほかの3人は少しフゥ〜フゥ〜してから、豪快に頬張る。
「うまうまぁ〜(●´ω`●)♪」
「きゅう〜♪」
「うまいです」
みんな気に入ってくれたみたいで良かった。さて、そろそろ僕も頂こうかな?
「もう、ほんとイースターさんは、食べるの早いんだから♡はい、大盛りだよ」
「きゅ♡」
僕たちのラブラブ空間が広がる。この空間を作り出すのも、久しぶりである。やっぱりこういう日常こそ、僕が望んだ生活である。これからもこんな生活が、続きますように。
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