第14羽 鑑定?
あれから数時間後、僕は目を覚ました。外はもう真っ暗だった。
あれ?知らない天上だ?ここはどこなの?イースターさんはどこ?
「くしゅん!」
うぅーー肌寒い、イースターさんの暖かさが恋しいよぉ。僕は毛布に包まって、膝を丸めた。
少しすると、ドアが3回ノックされた。
「はぁーーーい。」
ドアがゆっくりと開けられた。部屋に入って来たのは、頭に軽食を乗せたイースターさんだった!!僕はベッドから飛び上がり、イースターさんの元へ行こうとするが、さっきまで包まっていた毛布に、あしがとられた。
「あばばばば?!」
僕が床とキスすることはなかった。その代わりに、僕の体を暖かいもふもふが包んでくれた。
「イースターしゃん、ありがと♡」
「きゅう♡」
僕がイースターさんに甘えていると、扉のほうからこっそりと、僕たちを暖かい眼差しで見つめるような視線に気付いて、僕は扉の方に視線を向けた。
「むふふふ、お熱いですなぁ。うりくん行こっか。」
「フゴッ」
「じゃあ、ごゆっくりぃ〜♡」
「フゴォ〜♡」
ゆっくりと扉が閉められた。僕とイースターさんは、なんか恥ずかしくなって、2人でベッドに座り顔を赤らめていると、イースターさんに眼鏡が反応し、ステータスが浮かび上がって来た。僕は驚いて、1回眼鏡を外すと、ステータスが消えた。もう一度書けるが、先程のようにステータスが浮かび上がって来なかった。
「きゅう?」
「ん?どうしたのって?気にしなくてもいいよ。」
「きゅう。」
僕がそう言うと、首にかけていた卵袋から、卵を取り出して優しくお腹に乗せると、卵袋にあった綺麗な布で、優しく拭き始めた。僕は先程ステータスが浮かび上がったのだから、もう一度見れるだろうとあの言葉を言った。
「鑑定」
その言葉を言うと、眼鏡のレンズの中に魔法陣が浮かび出し、イースターさんのステータスが表示された。
ネーム イースター 性別 メス
レベル 1,400
種族 ビック・ルビー・ラビット
婚約者 香月莉緒
称号 世界樹の森の王者 十二神聖獣の4番目
HP510,300/510,300
MP425,250/425,250
攻撃力170,100
防御力255,150
素早さ340,200+17,000
スキル 威圧 レベル10
スキル 脚力超強化 レベル9
スキル 索敵 レベル7
スキル 超回復 ストック167
スキル 温暖化 レベル6
スキル 地獄耳 レベル10
スキル 逃走術 レベル10
スキル 隠密 レベル6
装備『兎証ウサギジルシの婚約腕輪』
装備『兎証の卵袋』
効果なし
うん、このステータスがどんなもんかは分からないけど、1つ言えることがある。イースターさんのステータスはおかしいと思う。試しに僕のステータスを見てみよう。
多分自分の手に向かって鑑定って言えば、見れるはず。
「鑑定」
レンズの魔法陣が再び光り出し、自分のステータスが浮かび上がる。
ネーム 香月莉緒 性別 男
レベル 117 状態 熱中症・弱
職業 サモナー
婚約者 イースター
称号 人ヲ辞メタ者
HP2,950/2,950
MP590/590
攻撃力1,240-1,100
防御力3,540+1+1,100
素早さ2,360
スキル 生活魔法レベル4
スキル 婚約魔法レベル4
スキル 超回復 ストック345
装備 『学生服(女用)』
装備『花嫁衣装(赤いランドセル)』
アクセサリー『兎証ウサギジルシの婚約指輪』
アクセサリー『兎証の小さな眼鏡』
効果。視力が少し上がる。装備してある間、スキル鑑定が使用可能。
僕のステータス、イースターさんと比べるとひっくいなぁ〜??なんで状態の所が、兎人族なんだ?えっ?僕ってまだ人ってこと?このウサミミとウサ尻尾外れるの?まさかね…
【ポンっ!!】
「え?」
外れちゃった。
「きゅ?!」
イースターさんが僕を見て、世界が終わったような顔しちゃってるよ…
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