29~32

29 衝突


あれはある日のことだった。俺はヤザキと言うコマを犠牲にし、ミサキから逃げた時のこと


ユキ.痛い!!もう!どこ見ているの!


ソウ.す、すみません!


ユキ.……ったく!あぁ!!私のクッキーが!!どうしてくれるの!?ヤザキにあげるつもりだったのに!?……。あれ?ちがう……。なんだっけ……。


ソウ.もしかして誰かにチョコクッキーあげるつもりだったんですよね!?すぐに買ってきます!


ユキ.ちょっと待ちなさいよ!私も行かないといけないんだから!!



30 売店


ソウ.やっぱりクッキー売ってねえよな~……。


ユキ.そうね~


ソウ.……っていつの間にいたんですか……。


ユキ.言ったでしょ?クッキー買いに行くって


ソウ.ところでクッキー誰にあげるつもりだったんですか?


ユキ.それが思い出せないから困っているんじゃない~。


ソウ.仕方ないな~。はいこれ!


ユキ.これって……。


ソウ.チョコクッキーですよ。


ユキ.学校は持ち込み禁止のはずだけど?



31 喪失


家に帰ったユキ


ユキ.あれから思い出せなかった……。誰にあげるんだったけ?


自分の部屋にあるカケルグッズを見る


ユキ.なにこれ!気持ち悪っ!!誰よ私の部屋にこんなもの入れたの!


ユキはこのあと家族に問い詰めたと言う……。



32  懐う


学校の登校中


ユキ.昨日は散々だったわ……。でも何か思い出せそうな気がする……。


ソウ.おはようユキさん


ユキ.あぁ、あんたねクッキーを潰してくれた


ソウ.そのことはもう良いじゃないか……。ところでチョコは渡せた?


ユキ.そのことなんだけど、やっと思い出したわ。ほら


ソウ.俺に?どう言うこと?


ユキ.クッキー渡さないといけないのソウにだったのよ。愛を込めて作りました。てへぺろ


ソウ.……わらえねぇ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る