第12話 魔族っ娘召喚、そして真の魔王降臨

「我に劣るその娘達は魔王様とは認めれませぬ」


「あの、私も召喚されて勇者ってのは王道パターンで好きですけど

異世界で魔王ってのには興味無いです…」


俺はその興味無い異世界で魔王ってのにされそうなんだが…orz


「わ、私は先輩がどうしても一緒に魔王やりたいって言うなら…

一緒に魔王やってあげてもいいけど…」


「あー、イリスずるいよ

先輩が一緒なら私も魔王するし!」


「レナもやりたいの…

しょうがないなあ、3人で魔王やろうか?」


「はわわ、これってハーレムパターンでしょ」


こいつらカラオケしようみたいなノリで魔王やるって言いやがって

そもそも魔王って複数でやって良いのか?

それにハーレムってあのハーレムか?


「あの…ちょっと待って下さい、レナさんもイリスさんも勇者の使命はどうなさるおつもりですか?」


「ちょっと!

マリア達まで魔王やるっての?

わかったわ、2人共ハーレムに加えてあげるわよ!

先輩‼︎

こんなに美女が4人もハーレム入りするんだから、まさか断ったりはしないわよね!」


「4人揃ってなんて、イリスも策士ね

確か先輩の貸してくれたラノベにはハーレム物がかなりの割合だったから

あ、マリア安心して

もちろん勇者も続けながらの魔王と兼業するし」


こいつら暴走し過ぎw

こっちはまだ魔王やるって返事して無いのに…


「おい、さっきから魔力を小さくして空気のフリしてないで、なんとか言えよ!

魔族はそれで良いのかよ?」


「我ら魔族にとって真の魔王様は貴方様だけです

そして魔王様の召喚には我の魔力では足りなかったようで

その為暫しの眠りにつかねばならぬ様です

しかし魔王様に御不便をお掛けは致しませぬ

我が眠りにつく前に我が娘にして現魔族最強の者を右腕としておつけ致します

今から残りの魔力にて娘を此処へ強制召喚すると同時に、意思疎通の魔法にてこれまでの経緯の説明も済ませておきます」


そう言うのと同時に魔族の前に魔法陣が現れ魔族が消えていった…

そして魔法陣から髪の長い腰掛けている人のシルエットが視えて来た…

このパターンは現れると同時にコケるやつだなと思っていると…

現れた途端、後ろにベチャンと転けたw

あの魔族の娘と聞いてごっついのが現れると思っていたが、外見上は人間と全く同じだ

背格好も後輩の勇者の2人と同じくらいで、黒いビキニの上で隠れているが胸まで同じくらいの貧乳のようだ

下も毛が無いだけで人間と同じく、膝の所に上と揃いのビキニがある…

毛が無い…

へ?


「んもー!

パパ‼︎

なんでトイレ中に強制召喚なんてするのよ!

それに新たな魔王様ですって?

あっ⁉︎」

魔族っ娘は叫びながらこちらを見た途端、顔を青ざめさせ小刻みに震えだした…


「「「「「真の魔王だ‼︎」」」」」


なんで全員でハモってんだよ?

聖女と剣聖は手を顔の前で開いて、指の間からこちらをガン見してるし?

後輩の勇者の2人は顔を真っ赤にして口を開けたままこちらをガン見している?

しかも全員の視線は若干下向きで…

そう俺は今、ターフをローブ代わりに裸の上に羽織っただけで

魔族っ娘がそんな姿で現れるもんだから…

俺の魔王がひょっこり降臨していたw

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