第22話 涙の再開

真矢は目を覚ました


真矢「ん...私、死んじゃったの?」


???「あなたは無事よ」


真矢はベッドから起き上がり

あたりを見回した


となりにフードを被った知らない人がイスに座っていた


真矢「あなたが助けてくれたの?」


???「うん。なんで1人で洞窟なんかに行

ったの?」


声からして女性だとわかった


真矢「違う!私はパーティを組んでたのにボ

ス戦で裏切られたの!」


???「あー、あの二人か。でもあなたの仲間はあいつらじゃないでしょ月城真矢。」


フードの女性はなぜか真矢を知っていた


真矢「なんで私の名前を?!」


???「ねぇ、あなたの学校で生徒が1人行

方不明になった人いない?」


真矢や葉留の通う高校で

3年のある日突然、同級生が行方不明になった事件があった


家族や友人、警察が必死に探したが見つからなかった


ただ、その同級生の部屋のパソコンに


【あなたはアリスに選ばれました】


と表示されていたという


パソコンの事は葉留も真矢も知らなかった


真矢「いた!私達も必死で探して...

もしかしてあなたは、


井上 桜...?」


井上 桜「うん。久しぶりだね!月城真矢♪」


女性はフードをとって真矢に顔を見せた


真矢と桜は学校ですごく仲がよかった


真矢は洞窟で気絶した後のことを桜に聞いた


桜「実は城内であなたを見つけたんだけど

パーティ組んで洞窟に行くのを聴いたから

密かに後をつけてきたんだ(笑)」


「なんかあの男たち怪しかったし、洞窟の中腹くらいでテキトーに湧いてきたゴブリンを倒してたの。

そしたら、男2人組が」


剣士男「女?知らねーよ、死んでんじゃねーの?」


桜「って言ってたから、真矢が危ないとおもって急いでボス部屋に行ったの!

そしたら倒れてる真矢に攻撃しようとしてたから倒して、

真矢を連れてきたってわけ」


真矢「ゴブリンロードを1人で倒したの!!ありがとう桜!!」


真矢はすごく驚いたが

すごく桜に感謝した

と同時に大量の涙が溢れてきた


真矢「ありがとう桜!!ありがとう!」


泣きながら桜に抱きついた


桜「怖かったよね、もう大丈夫」


桜は優しく慰めた


少しすると抱きついたまま真矢は眠ってしまった


ゆっくりベッドに寝かせた後

桜も声をだして泣き出した


桜「こっちこそありがとう真矢、すごく寂し

かった」


葉留と真矢が来る前からこの世界に来て

ずっと1人だった桜


だが真矢と再開した事で安心して涙が止まらなかった


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