水浴び

 あれは夏の様な日差しの日の事だった。


「あつー」


 こっちに来ての初めての暑さだ。


「水浴びしてー」

「します?」

「カリンちゃん、居たんだ」

「はい。私は常に英二さんの近くにいます」

「ちょっと怖いだんけど。それより出来るの? 水浴び」

「はい。この近くに川があるのでそこでなら」

「いいよ。行こう!」

「では準備をするので少しお待ちください」


 そう言ってカリンちゃんは2階へ上がっていった。

 数分すると2階から戻って来た。あるものを持って。


「英二さん、お願い出来ますか? 日焼け止め」

「あ、あの」

「ダメ、ですか?」

「....わ、分かったよ」

「では早速」


 俺の返事と同時にカリンちゃんは服を脱ぎ始めた。


「ちょ、ちょっと!カリンちゃん」


 俺は慌てて目をそらした。


「どうしたんですか?」

「どうしたんですか? じゃなくて、その、流石に」

「大丈夫ですよ。だって水着、着てますから」


 見ると確かに水着を着ていた。シアちゃんやニーナちゃんとは違い少し大人びたビキニを着ていた。色はピンクの花柄だ。


「さ、英二さん、お願いします」


 カリンちゃんは俺に日焼け止めを渡しうつ伏せになった。


「あっ、トップスの紐を外して塗ってくださいね」

「う、うん」


 言われた通りトップスの紐を外した。


「じゃ、じゃあ行くよ」


 日焼け止めを手に出し塗ろうとしていたら。


「えーじ、何してるの?」 


 不意に声をかけられたので手から日焼け止めがこぼれてしまった。カリンちゃんの背中に。


「ひゃう!」

「シ、シアちゃん!」

「ちょ、ちょっと英二さん。急にしないでください!」

「ご、ごめんカリンちゃん」

「いいですけど。それよりシアちゃんもします?日焼け止め」

「それ、えーじしてくれるの?」

「はい!してくれますよね、英二さん」

「あ、あの..」


 それから2人に日焼け止めを塗り終わる頃にはニーナちゃんも加わって大変だった。


 ◼◼◼


「さてと準備も整ったし、遊ぼー!」

「おー!お兄ちゃん張りきってる~。そんなお兄ちゃんには。それっ!」


 ニーナちゃんから水をかけられた。


「おっ。やったな。それっ!」

「えーじ、こっちにもかかった。おかえし、えいっ!」

「私もいきますよ。えいっ!」

「ちょ、皆かけすぎ!」


 皆に水をかけられまくって俺だけびしょびしょになっていた。


「どうです?涼しくなりました?」

「うん、ありがとう皆」


 たまにはこういうのもいいな。



 ────────────────────────────────────────

 珍しく投稿が続いている穂志上ケイです。コロナで参ってしまいそうなのでとにかく書き続けてます。

 そしてこの『ロリ甘』ですが徐々に終わりに向かっています。話が進むにつれてあんまり読まれていないのは残念ですが。

 終わりまで頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。

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