カリン1-7

 ゲームが終わった後、俺たちは晩御飯を食べた。今日はカリンちゃんが皆の為にハンバーグを作ってくれた。


 2人とも料理が出来るんだ!と凄い驚いていた。

 この世界ではやはり、料理が出来ると言うのは珍しいらしい。


「どうですか?英二さん!」

「うん!とっても美味しいよ!」

「やった!これで英二さんの彼女に」

「しません」

「えー!どうしてですか」


「カリン、抜け駆け、ダメ」

「そうだよ。カリンお姉ちゃん!」


 とまぁ、お決まりの話が続いていった。


 それから皆で風呂に入ろうとすると。


「えーじ、今日は3人で入っていい?」

「いいけど。どうしたの?」

「ひみつ」

「そっか」


 何か3人で話したい事があるのかな。


 暫くしてシアちゃんたちが風呂から上がってきた。


 それと入れかわる様に俺は風呂に行った。


「あ~。今日も色々あった~」


 湯船浸かりながら染々思う。


 こんな楽しい日々がずっと続くんだな。


 送ってくれたロリ神様に感謝しないとな。


 ロリ神様、ありがとうございます。


 さてと、そろそろ上がるか。


 風呂から上がると部屋がやけに静かだった。


「あれ?皆..」


 ソファーを見ると3人が寝ていた。


「皆疲れて、寝ちゃったのか」


 俺はそっと3人に毛布を掛けた。


「お休み、皆」


 ◼◼◼

「今日は満月なのか」


 なんと言うか早い時間に寝ると言う事が俺には出来ないらしい。

 仕事で日を跨ぐのは当たり前だったし、睡眠時間は1時間で次の仕事。そんな事が続く日々。

 まぁ、そんな訳で早い時間に眠れないのだ。


「何、黄昏てるんですか。英二さん」

「何って......えっ?」


 振り返るとそこにはロリ神様がいた。


「どうしたんですか?そんなに驚いて」

「いや、そりゃ驚きますよ。それで、どうしてここに?」


「様子を見に来ました」

「本当にそれだけですか?」

「そうですけど、何かしてほしいんですか?」

「いえ、大丈夫です」

「そうですか。残念です」


 何で残念なんだ!


「この世界は楽しいですか?」

「はい。楽しいです。けと、楽しすぎて、なんと言うか怖いです」


「そうですか。じゃあ、戻ります?」

「それは嫌です!ずっとここにいます!」

「正直ですね」

「まぁ。それにここにいる皆可愛いし。もう本当にずっとここにいたいです」

「やっぱり可愛いって思うんですね」


「そりゃそうですよ。それにロリ神様の言ってた『出会いを大事に』その意味分かりました」

「そうですか。それを分かっていただければ、もう私の役目は終わりですね」

「えっ?」

「英二さん。貴方は複数の選択肢の中から選ぶ覚悟はありますか?」

「それってどういう事ですか?」

「今は、分からなくてもいいです。でもその時が来たら....。そろそろ戻りますね」


 先ほどの質問。一体どういう..


「では、

「......」


 そう言ってロリ神様はどこかへと消えて行った。


 覚悟..


 その日俺は暫く寝付く事が出来なかった。



 ────────────────────────────────────────

 この話で『であい』が終了します。次回からはロリたちと過ごす日常を書いていきます。なのでDay~ではなくなります。話的に1、2話で終わる話を書いていけたらと考えています。

 これからもロリ甘をお願いします!









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る