年明けの準備

 ある昼の事


「ねえ、えーじ。お正月ってどんなの?」

「うーん。簡単に言うと新しい年を祝うかな」

「新しい年。..でも、この世界には概ない」

「そうだね。なら、やってみる?」

「うん!やってみたい!」

「よし、じゃあ準備しよう!」


 ◼◼◼

「お~。なにこれ!すごーい。ねぇ、シアっちこれ何してるの?」

「お正月の、じゅんび」

「お正月?」

「うん」


 俺とシアちゃんが準備しているのは、門松とお餅だ。

 門松は少し小さいがとても立派だ。都会では門松なんて中々見ないしな。

 せっかくだし、本格的にやりたい。


「英二さん。これはこんな感じでいいですか?」


 カリンちゃんが準備しているのは、おせちだ。


「おー。いい感じだよ。カリンちゃん」

「ありがとうございます!英二さん。これなら、将来英二さんのお嫁さんになっても大丈夫ですね!」


「そ、それはどうかな」


「ニーナもじゅんびする!」

「じゃあ、ニーナちゃんは準備してくれる?」

「あれ?」

「そう。......。出来る?」

「うん!任せて!」


 ◼◼◼

 それから、家の掃除などして、終わる頃にはもう夜になっていた。


「綺麗になったね」

「うん。こんなの初めて、見た」

「それで、これからどうするの?お兄ちゃん」


「後は日付が変わるのを待つだけだよ」

「それだけでいいんですか?」

「うん。でも、皆起きてられる?」


 今は午後8時。年明けまで4時間ある。

 大丈夫だろうか。


「ぜんぜん、大丈夫」

「ニーナもだよー!」

「私も起きていられます!」


「そっか。じゃあ、それまで遊ぼうか!」

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