カリン1-3

「えーじ、次はシア」

「次はニーナだよ!」

「いいえ、私です!」


 ニーナちゃんのキスの後、俺たちは朝食を食べていたのだが。


「私が英二さんに食べさしてあげます!はい、あーん」とカリンちゃんが始めたのをきっかけに、シアちゃんとニーナちゃんも俺に食べさせようとしてきたのだ。


 勿論、断るのは悪いので、ちゃんと3人から食べさせてもらった。


 そのお礼として皆の頭をなでなでしたのだが..


「次はシア」

「ニーナだよ!」

「私です!」


 と言う感じで、なでなでを取り合ってるのだ。

 一体俺はどうしたらいいんだ..


 俺の事で喧嘩はしてほしくないし、皆仲良く遊んでくれればいいんだけど。かと言って3人の要望に全て答えていたら、きりがない。


 うーん。....そうだ!

 遊べばいいんだ!


「ねぇ、皆ゲーム、しない?」


 これなら、いけるはず。


 ◼◼◼


「えーじ、持ってきたよ」

「ありがとう、皆」


 俺は皆ある物を頼んで、持ってきてもらった。

 それは人生ゲームだ。


 皆で遊ぶゲーム。何がいいか考えた末、人生ゲームにした。別に俺の人生があれだったから、人生ゲームを選んだ訳ではない。

 それに皆でやればお互いの事もしれるかも知れないし。


 早速広げてみると、そこには『ロリ人生ゲーム』と書かれていた。


 えーっと。何々。このゲームはロリがプレイヤーで、男性はゲームマスターです。

 マスに書かれてある事は実際にやること。それをしなかったら失格になります。

 そして、何より大切なのは仲良くプレーする事。以上がルールです。


 なるほど。てか、俺参加出来ないのかよ。

 まぁいいけど。


「それで、えーじ、どうするの?」

「と、取り敢えずやってみようか」



 順番を決める為に、3人にはじゃんけんをしてもらった。


 その間に俺は準備と、もう1枚の紙を読むことに。


「えーじ、じゅんばん、決まった」


 順番はシアちゃん、ニーナちゃん、カリンちゃんになった。


「皆、スタート位置に自分の駒を置いて」


 ん?


 スタート位置にはこう書かれてあった。

 ロリだらけの世界で男性を見つけた。一緒にこの世界で遊ぼう!!


「それじゃあ、シアちゃん、ルーレットを回して」

「うん」


 クルクルクル


 4


『彼と一緒にお菓子を食べよう!』


 シアちゃんはどこからともなく、クッキーを持ってきた。


「えーじ、あーん」

「あ、あーん」


 うん。サクサクしてて。


「どう?」

「うん。美味しいよ」

「良かった」


「次はニーナだ!」


 クルクルクル


 1


『初めまして!まずは自己紹介をしよう!』


「ニーナです!よろしくね。お兄ちゃん」

「よろしくね。ニーナちゃん」


「次は、私です!」


 クルクルクル


 3


『彼との仲を深めよう!』


「英二さん大好きです~」


 ぎゅ~


「ちょ、カリンちゃん」

「どうしたんですか?英二さん。これは仲を深める為にやってるんですよ」

「そうだけど..」


「むー。カリン。ずるい」

「シアっち、早くルーレット回して、次に行こう!」

「うん!」

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