カリン1-1
むにゅ。
ん?何だこれは。
むにゅ、むにゅ。
..柔らかい。
むにゅ。
「あっ、んっ......ああっ。英二、さん」
声が聞こえる。
誰の声だ?
俺は重たいまぶたをゆっくりと開いた。
窓から差す光を受けながら、俺の横に見えてきたのは黒髪の女の子。
カリンちゃんだった。
「あ、あの、胸、触って、ます」
「えっ?」
見ると確かに俺の手はカリンちゃんの胸を揉んでいた。しかもガッツリと。
俺は慌てて手を放し起き上がった。
「ご、ごめん。カリンちゃん」
カリンちゃんも起き上がり。
「い、いえ、こちらこそ、すみません。勝手にお布団に入っちゃって」
そう言われ、よくよく見ると、確かに俺が寝ていた布団だ。それに昨日の夜、カリンちゃんは帰ったはずだが..
「あっ!ちょ、カリンちゃん。ふ、服」
「服?ですか?」
カリンちゃんの服を見ると、昨日の夜会った時の服とは違い、ハート柄のピンクのパジャマ姿になっていた。
そして、パジャマは肩ぐらいまで着崩れしており、際どい感じになっていた。
それに気づいたカリンちゃんは、慌てて着崩れしたパジャマを戻した。
「あ、ありがとうございます。..で、でも、これって、英二さんの所為ですよね」
「ど、どうして?」
「っ..だ、だって、英二さんが......は、激しく触るから、です」
「ほ、ホントすみませんでした..」
「な、なら、私のワガママ1つ聞いてくれます?」
「い、いいよ」
流石にあんな事をしておいて断るのは酷すぎるしな。
「そ、その。着替えさして、ください」
「..わ、分かったよ」
それから、カリンちゃんから着替えを渡された。
「そ、それじゃあ、脱がすよ」
「は、はい」
カリンちゃんは手を上に上げ、脱ぎやすい様にしてくれた。
おなか辺りの服をめぐり上げ、ゆっくりと脱がせ始めた。
そして、おへそあたりまで脱がした時、ある事に気がついた。
「ねぇ、カリンちゃん。着けてる?」
「......着けて、ない。でも、気にしないで。英二さんになら、見られても─『えーじ?』─?」
「シ、シア、ちゃん」
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明日と明後日はクリスマスの話を投稿します!お楽しみに!
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