ぷろろ~ぐ
Day 0-1
この世は働きすぎている人間が多すぎる。皆も思うだろ?
現にブラック企業が後を絶たない。その所為で自殺や過労死する者が続出している。非常に残酷だ。こんな腐った社会で生き延びる為には何が必要か。俺はこう考えている。『癒し』が必要だと。今では癒される時間すらないのだ。
だからこそ、次の人生では誰かに癒されたい。そう思うのだった。
◼◼◼
どうやら俺は、死んだらしい。
周りを見渡すと、バスケットコートぐらいのフロアが広がっており、中央には一つの玉座があり、神々しい光が部屋全体を輝かせていた。
殆んど何もないこの部屋で、10分ぐらい経ったころ、玉座の後ろから覗きこむように、こちらを見ている人が居た。目が合い、向こうは少し顔を赤らめて玉座の後ろに隠れてしまった。だが、すぐにまた覗きこみ、数十秒後玉座から出てきた。
その人は、いや、その天使は最高に可愛かった。整った顔に、輝く金髪ツインテール、そして、青とオレンジのオッドアイ。更に、キトン(古代ギリシアの服)が発育途中の胸を引き立て、純白さがエロ可愛いを成り立っている。
そんな心の中で解説をしていると......
「ようこそ、悲しき者、御山英二さん。私はロリ神。ここでは主に死者の心のケアをしています。よろしくお願いします」
ロリ神って、自分がロリで神様だから、ロリ神? 随分安直だな。まぁ、それより。
「は、初めまして。えっと、ロリ神様。...その、ケアってどんな事をするんですか?」
こういうのは色々質問しとかないと、後々あれ聞いておけばよかったーとかあるしな。知らなかったじゃ済まさせなさそうだし。
「そうですね。例えば、人を甘やかしてあげるとかですね。......もっと分かりやすく言えば、セ〇〇スですね」
俺は盛大に吹いた。まさか、こんな可愛いロリからそんな言葉が出てくるなんて。て言うかここヤバすぎだろ。
「そ、そうですか。ちなみにその..」
「安心してください。私はそんな事しません。あれは分かりやすく言っただけです」
「それを聞いて安心しました。じゃあ......これより先の場所に連れていってもらえます?」
俺の考えが正しければ、ここは初歩的なケア。ならば、もっと先があるはず......
ロリ神様は少し、顔をしかめたが、すぐに普通の顔に戻し、こう言った。
「......いいでしょう。御山英二さん。貴方を次の場所へ連れていってあげます。ただし、私に甘やかされてからですけどね!」
「えっ、それって......」
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