第16話

効能・・・冷え性、打ち身、切り傷、打撲、捻挫、疲労回復、神経痛、美肌etc

本当なのかね?

一貫性のない効能なんでんですけど。

宿の温泉の効能が書いてあったけど、てんでバラバラなんで眉唾物だと思います。


でも湯治と称して、温泉でダメージ回復を図りながら、何度か討伐系のイベントをクリアした。


今度は、火トカゲさんもペンギンさんも一緒だったし、協力なくても変身出来るし、楽勝でした。


特訓と言うシゴキもペンギンさんに甘えたら、火トカゲさんに【暫く休ませてあげて。】との進言をしてくれて、のんびりしてると言う訳です。


「はぁ~。極楽♪極楽♪」

首まで温泉に浸かって、癒されとります。


【年寄りクセ~。さっさと特訓再開しようぜ。】

火トカゲさんは、早く特訓したいんだね。

【歯応えのねぇヤツだ。】とか言ってたのに、何かと言うと特訓したがる癖に。


【何か言ったか?】

やべ~。火トカゲさんてば、超能力まで使い始めた?

僕の思考を読まないで。


でも、数日のんびりしたし、傷も回復してきてるんだよね。

いくら薬が良く効くからって治りが早すぎる気がしないでもないんだけど。

結構、ざっくり切られたと思うし。


特訓も、した方がいいのかな?

いつ強い敵と出くわすか分からないし、僕ってゲームとかは過剰な位にレベル上げてから、ボス戦する質だから特訓とかも吝かでもないんですけど。

でも、火トカゲさんのはシゴキなんだよね。

キツいんですよ。

特訓とか言いながら、命懸けだからね。

避けきれなきゃ火ダルマ間違いなしの火球とか、何度も当たりそうになったし。

【命を懸けて特訓するからこそ、強くなるんじゃねぇか。】とは、火トカゲさん談です。

命が幾つあっても足らない気がするんです。

教会で復活の呪文で蘇れるならいいんですけど、多分無理だと思うんですよね。

何となくだけど。

はぁ~。強くはなりたいけど、特訓はイヤだよ。

レベルとか、あればいいのに。


【レベル表記は可能です。

レベルを表示しますか?】

えっと。。。。グルグルさんって万能過ぎない?


「きたぁ~!よしっ、ステータス、オープン!」

張り切って言ってみた。


【。。。。

ステータスを表示します。】

グルグルさんって、クールですよね。

僕、悲しいです。

まぁ、それはそれで置いといて。。。


コウ・ミヤムラ(変身ヒーロー)

16歳

力 D

素早さ C

体力 D

賢さ E

魔力 C


スキル

変身

特殊ツール装備(神)


おわっ、ざっくりしてる。

しかも僕、自分の歳を間違ってた。

どこで間違ったんだ?

異世界に来た時に混乱してたから?

う~ん。。。よく分からん。

そもそも力とかの最大値が何で、最小値が何なのか分からないし、1段階の差も分からないし。

このざっくりさ加減だと、相手との力量をステータスで測るのは難しいのかもしれない。

無いよりは、全然いいけどね。

そしてスキル。

特殊ツール装備ってスキルなんだね。

何?特殊ツールって?


あぁっ、分からん事だらけですよ。

異世界なんだし、ご都合主義でもいいから深く考えない様にしようと思ってるんだけど、ついついツッコんでしまう。

そのうち、スキルにツッコミが増えちゃうよ。

比較対象が欲しいな。


火トカゲ(*ё%&@#)

力 ※&

素早さ ё@

体力 #&

賢さ ё#

魔力 ∥※


スキル

火系魔法


文字化けしとるがな。

わかんねぇ。


【お前、何かしたな?】

しかも無言でステータス盗み見たのにバレた。

直後に


【レジストされました。】

グルグルさんに言われた。

火トカゲさんのステータスが見れなくなりました。

どうもステータス見るのって未知の能力みたいなのに、それをレジスト出来るって火トカゲさんとか、やっぱすげぇな。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る