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  • 少年神官と藤色の香神木への応援コメント

    はじめまして、こんにちは。
    ネタバレになってしまうので、レビューではなくこちらに感想を書かせていただきます。

    とても美しい物語でした。

    老神官の「あの方に執着してはいけない」という言葉。
    一見、香神木を祀る宮司としての言葉だったように聞こえますが、少年が執着からあやかしに身を堕としてしまうと知っての言葉だったように思えてなりません。それなのに、老神官の死が少年が香神木の精に執着するきっかけの一つになってしまったかと思うと、なんだか皮肉ですね。

    香神木が少年に抱いていたのは恋情かどうかわかりませんが、少年を思う心がこの悲しい結末を招いてしまったのかと思うと切ないです。

    このお話は終始少年神官の視点で描かれていますが、少年が何もしなければ最終的に置いて行かれるのは香神木だったわけですから、これでよかったのかなとも思ってしまいます。

    作者からの返信

    はじめまして。
    お読みいただけたばかりか、感想までいただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。

    「あの方に執着してはいけないよ」は、密やかな警告で、この物語のキーワードですね。たしかに、皮肉な巡り合わせになってしまいました。

    ずっと一緒にいたかった少年と、自身より少年を生かしたかった香神木と。
    おっしゃる通り、何も起きなければ置いて行くのは少年のほうであるはずでしたから、結果としては香神木の勝ち逃げだったのかもしれません。