一人多い

とある若者四人が暗い部屋で霊をよぶ儀式をしていた

「おい、いつまで続けるんだよ。何回も失敗してるのに…。」「次でラストなぁー。」四人が部屋の四隅に立ち、最初の一人が走りだした。次のひとの肩にふれ触れられた人も走る、また走る、最後の一人は何の気もなく走った。次の人の肩に触れるまでは。

「おい!何で続くんだ!電気つけろ!」明かりがつくとそこには…。「あんたら何、暗い部屋で遊んでるのよ。」「何だ、タカシの母ちゃんか。」

「早く帰りなさい。外は真っ暗よ。」「へーい。」四人は部屋を出た。そのなかでタカシだけが真っ青な顔をしていた。彼は「何で、しっかりやったはずなのに。」と呟いた。

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