全能者の悩み

とある星に、全能の男がいた。

ある時、男は何物をも溶かす液体を作ろうとした。しかし、液体はできなかった。

次に、男は何物にも壊せない物質を作ろうとした。しかしそんな物質はできなかった。

男は自分が衰えたと思い、自分以上の力を持つ後継者を作ろうと思った。しかし、自分を超える力はできず、自分と同じ力を持つ者しかできなかった。

そこで男は自分を全能で無くせばいいと考えた。

しかし、出来なかった。彼は本当に全能だったのか…。

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