この地上(ほし)に生まれて

kimihiro

プロローグ

プロローグ


 地平線が夜の終わりを告げた。

太陽が昇り月が沈んでいく。


どこからともなく風はやってくる。風はあたたかくとても優しい。

また今日という一日がはじまる。


まるで心音のように、大地が鼓動をはじめた。


これは地球が砂の大地に覆われている時代の、とある国の王子の話。

これは王子の成長の話でもあり、ちょっとした冒険の話でもある。

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