第六巻・・・愛瀬 瑠奈を求めて、愛華の新たなファンが学園内に!?実は私、先生に憧れて小説を書く事にしたんです・・・

念願の一般向け小説(ライトノベル)を無事に発売する事が出来た私と、そして挿絵を描いてくれる事になった政樹!まさか恋人と一緒にお仕事が出来て、同じ作品を創り上げたと思うと私もこれ迄に無い達成感と充実感、そして・・・幸福感に満たされた。

それと同時に本来あるべき官能小説の方も無事に出版する事が出来たが、その事より更に私の意欲を高めてくれる事が起こった・・・

政樹がライトノベル仕様みたいな官能小説を書いてみれば良いのでは?と言う提案を秋月さんに相談してみると編集長たちと話合いをしてくれてあっさりOKが出た・・・

これで一般向け作品と同じ様に政樹と一緒にお仕事が出来る!!

私は嬉しくなって来て、色々と挑戦して行きたいと言う思いも出て来た!

そして、本の発売やイベントも無事に終えてひと段落したある日・・・






学校にて・・・




クラスメイト「あっ、香波さん、お早う♪今日も綺麗ね・・・私も憧れるわ!?」


愛華「お早う♪・・・えぇっ!?そんな事無いって・・・」


夏葉「愛華さん?お早う御座います・・・まだ少し硬い感じがしますわね?あなたはモデルとしても活躍出来る程の美貌と容姿なのですからもっと自信を持たれてみては如何でしょう?」


愛華「いえ・・・そう言う方向へは考えもしなかったので・・・」


智也「俺もモデルやってるけどお前、本当に受けるぞ?絶対良いと思うんだけどな・・・」


夏葉「ほら、現役がその様に言っているのですから、もっと自信を持って胸を張ってみては?」


愛華「あ・・・ありがとう・・・もう少し時間が掛かりそうだけど、大分落ち着いて来たから・・・頑張るね・・・ははは・・・・・」




慣れない・・・人前で褒められる事自体今迄ほとんど無かったから学校なんて人の多い所で自信を持てだなんて言われても・・・

でもこうして褒めてくれたり、以前より声を掛けてくれる子が増えたのは少しだけ嬉しいかもしれない・・・

これも政樹が肩を押してくれたおかげかも・・・




「あの・・・こちらに香波愛華さんがいらっしゃると伺って来たのですが・・・」


智也「おっ!?香波?お客さんみたいだぞ?知り合いか?」


愛華「えっ!?私?・・・誰だろう?・・・はい!香波は私ですが?・・・」


高宮 美樹 (たかみや みき)「先輩が香波 愛華さんですか?初めまして、私、今年この学校に入学しました1年F組の高宮 美樹と申します。」


愛華「高宮・・・さん?・・・初めまして!その通りで私が香波 愛華です・・・後輩なんだね!?宜しくね?」


美樹「先輩は、愛瀬 瑠奈と言うペンネームで小説を書いていらっしゃるんですよね?」


愛華「えっ!?・・・そうだけど・・・?」


美樹「先輩の小説、少し地味だと思うんです!」


愛華「地味?・・・そっ!?そうかな?・・・」


美樹「もう少し現代的な流行りの様なものを書かれてはどうでしょう?正直な所全てが中途半端でモヤモヤしちゃうんですよね・・・」


愛華「そ・・・そうなんだ・・・」


智也「おい、お前、言い過ぎだろ!?いくら小説は個人的な感想があるとは言え、先輩に向かって、しかもな!?」


政樹「待て、智也!少し様子を・・・」


智也「どうして!?・・・分かったよ・・・お前が言うなら・・・」


愛華「何処が中途半端な感じに思えたのか教えて欲しいな・・・」


美樹「ご自身の小説を読み返されたら如何ですか?」


愛華「えっ!?・・・確かにあまり読み返した事は無かったけど・・・」


美樹「少し売れっ子だからって図に乗っているのでは無いですか?」


愛華「そんな!?私そう言う気は無いよ・・・」


美樹「いっその事小説なんて書かないでモデルか何かでもやっていれば良いのでは?」


愛華「どうして?・・・私、何か変な事したのかな?・・・」


美樹「では、私は忙しいのでこれで・・・」




愛華「・・・・・・・・」




ダダダダダッ!!!




智也「おいっ!?香波!?・・・待て!!」


政樹「待て、智也・・・」


智也「おい、お前!?ちょっとおかしいぞ?相方があんな事言われて黙ってろって、それに・・・」


政樹「プロだったら理不尽な事でも耐えて行かなければならない・・・ましてや順風満帆で行けばそれはそれで良いのかもしれないが、もしも自分にも指摘されるべき事があるのなら・・・それを克服する力も必要なのかもしれない・・・」


智也「お前・・・そうか!お前の真意が分かった!俺より怒ってるだろ?・・・」






そうか・・・そうだよね!?・・・万人に受けるなんて私が自惚れていただけ・・・本当は私の小説を読んでいる人の中にも受けない人だっている・・・でも、もし私が未熟な所があるならそれは何処なのか知らなくちゃいけない・・・






あの方が・・・香波 愛華さん・・・愛瀬 瑠奈先生!!・・・素敵だったなぁ~・・・綺麗で優しそうで・・・過去2度のサイン会に行けなかった・・・でも同じ学校の先輩だったと知って早くお会いしたかった!?・・・でも私・・・・・ごめんなさい・・・素直になれなくて・・・私、本当は先生の事・・・




1年F組・・・




加奈子「ねぇ、美樹?ちゃんと憧れの先輩に自分の気持ちを伝えたの?」


美樹「あぁぁぁ・・・うん!・・・素敵だったよ・・・綺麗で優しくて・・・私があんな事言っても怒らずに受け入れてくれた・・・」


加奈子「あんたのその変な性癖、本当に知らないと嫌われるから気を付けなよ?・・・それよりそのセリフから察するに、あんた完全に先輩に嫌われたんじゃない?いい加減にしなよ?」


美樹「これも先生の小説の主人公の女の子の性格を模したものだからきっと先生も分かってくれるわよ!」


加奈子「ちょっとあんたが先輩に言った事教えて頂戴!」






加奈子「・・・・・・・美樹~!?・・・直ぐに先輩に謝って来なさい!」


美樹「えぇっ!?どうして?・・・私は先生が初めて書いた小説の主人公になり切っているのよ?どこも変な所なんて・・・」


加奈子「何!?確か先輩ってその小説を実体験を基に書いたって言ってたわよね?・・・確か自殺しようとしていて助けてもらって・・・って」


美樹「そう!?よく覚えてくれていたわね!」


加奈子「じゃあさ、あんたが余計な事言ってしまったが為に先輩屋上から自殺しようとしているんじゃないの?」


美樹「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!?嘘っ!?」


加奈子「事態が大事になる前に私もついて行ってあげるから謝りに行くわよ!?ほら急いで!?」


美樹「分かったよ!?・・・早く行かなきゃ!?・・・」






加奈子「すみません・・・こちらに香波 愛華先輩がいらっしゃるはずですが・・・」


夏葉「あら?・・・今日は愛華さんへのお客様がよくいらっしゃる?・・・ってあなたさっきの!?」


美樹「あの・・・さっきは・・・ごめんなさい!!」


夏葉「あら?・・・どう言う風の吹き戻しですの?」


智也「吹き回し・・・な?・・・シリアスなシーンで凄いボケかましてくれたな?・・・」


夏葉「愛華さんなら・・・あちらで・・・」


智也「おい、何で無視するんだ!?俺がバカみたいじゃないか!?」


愛華「あれ?・・・さっきの・・・美樹ちゃん?と・・・」


加奈子「あっ!?私は片桐 加奈子です。この子と同じクラスです・・・それより先輩にお詫びをさせて頂きたいと思いまして・・・」


愛華「お詫び?・・・」


加奈子「この子、実は先生の最初に書かれた小説の主人公になり切っていたと言いますか・・・憧れていて、さっきの言動で先輩を悲しませてしまったのでは無いかと思いまして、お詫びに伺ったのですが・・・ほら!ちゃんと顔を見て!」


美樹「え・・・っと・・・・先程は・・・本当にごめんなさい!!!」


愛華「えっ!?・・・いや・・・」


加奈子「実はこの子、先生の大ファンで、先生に憧れていたみたいなんです・・・ずっと私にも先生の小説の事色々と話をして来ていたのですが、会いたい会いたいって言っていて、どうやらこの学校の先輩である事を最近になって私が知り、彼女に教えてしまったのがいけなかったのかもしれません・・・ただ、過去2回あったサイン会に行くつもりでしたが1度目は熱が出てしまって行けず・・・この間の2度目は名前が変わった事があった為なのか、情報を逃してしまっていたみたいでして・・・とにかくこの子は先生の猛烈なファンであると言う事は私が保証しますので・・・どうか今回の件に関してはお怒りをお鎮め頂けるとありがたいです・・・」


美樹「先生ごめんなさい・・・私・・・私・・・」


愛華「ううん!私もね・・・本当は最近少し嬉しい事が続いていたから、さっき美樹ちゃんが言ってくれた通り、図に乗っていたのかもしれないなってあの後も考えていたの・・・だからむしろそれをちゃんと言ってくれたからこちらからお礼を言わなきゃいけなかった・・・ごめんね・・・」


美樹「いいえ!?先生は女神様です!私、あの様な素敵な小説を書いていらっしゃる方ってきっと人にも優しい素敵な人だと思っていました!・・・でも今日実際にお会いして、私の考えていた通り・・・いいえ、それ以上の人だと分かりました!先生の小説は全てWebや本で読ませてもらいました!さっきのは嘘です!素直になれないあの主人公の少女の気持ちと同じ・・・言っている事の裏返し!・・・だから・・・だから私・・・」


愛華「美樹ちゃん・・・本当にありがとう♪・・・私の最初の小説を読んでくれて・・・そしてその少女に憧れてくれて・・・本当に私嬉しいよ!・・・」


夏葉「ちょっと美樹さん?宜しいかしら?・・・」


美樹「えっ!?・・・はっ!?はい!・・・」






夏葉「美樹さん?・・・分かりますわ!?」


美樹「えっ!?何がでしょうか?」


夏葉「あの少女に憧れる・・・実は私もなのです・・・」


美樹「えっ!?先輩も愛瀬 瑠奈先生の!?」


夏葉「えぇ!?当初からの大ファンですわ!?私もつい最近迄あなたと全く同じ様なそぶりをして真似をしていましたの!?」


美樹「先輩みたいな綺麗なお上品な方がですか!?」


夏葉「実は・・・私・・・あの小説と似た様な事が起きてしまいまして・・・それ以来ずっとあの少女に自分と被せて見ていましたの・・・でもあの小説の本当の意味をご存じでしょうか?」


美樹「そうだったのですか!?・・・いえ、本当の意味と言うのは?・・・」


夏葉「あの小説の内容、ほとんどご自身の体験談なのですわ!?」


美樹「えっ!?・・・まさか・・・先生があの小説の内容の様な体験を!?・・・」


夏葉「はい!・・・先程男子2名が側にいらしたと思うのですが、その片方の方が小説の主人公の相手の男性ですわ!」


美樹「そうだったのです・・・ね・・・あんなに辛い事があってもお互い大切に想いあえた・・・とても素敵だと思います!!」


夏葉「そうですわよね!?・・・ですがあの小説は結末がハッピーエンドとして記録されておりますが・・・」


美樹「?・・・どうされました?・・・」


夏葉「この様なお話は本来本人の許可無くお話する事はいけない事・・・」


美樹「そうですね・・・私も今の話は聞かなかった事に・・・」


政樹「いや、教えてあげてくれないか?・・・その子にならあいつも良いだろうと思うよ!」


美樹「政樹・・・さん・・・えぇ!分かりましたわ!・・・こちら、先程の小説の主人公のパートナーの方の本人になられますわ!」


美樹「先輩があの小説の!?・・・」


政樹「あぁ!俺は、俺が知らない間にあの小説に出されていたよ!」


美樹「それってどう言う事でしょうか?・・・勝手にですか?・・・」


政樹「小説には書かれていない事・・・そう・・・あいつが自殺しようとして俺が止めた・・・でも俺はその後親の仕事の都合で一緒に外国へ行かなければならなくなったんだ・・・」


夏葉「飛行機へ乗られたのですが、その飛行機が墜落してしまわれて・・・」


美樹「それって・・・」


夏葉「えぇ!誰もが彼たちの乗った飛行機が墜落して全員亡くなられたと思われていました・・・テレビのニュースで当時放送された時にはその様に言っていたものですから・・・」


美樹「・・・・・・・」


夏葉「政樹さんはお辛いでしょうからもう戻って頂いても構いませんわよ?」


政樹「あぁ・・・悪いが・・・少しまだ慣れきっていないから・・・」


夏葉「ごめんなさいね?まだ日本へ戻られて半年も経っていないものですから・・・」


美樹「私が思っていた以上に大変な事が起きていたのでしょうか・・・」


夏葉「えぇ!先生の本当のファンだと仰られるのでしたらこの事実も一緒に胸の内に留めて置いて頂けると良いのかもしれませんわ?」


美樹「すみません、最後迄お聞きしても良いでしょうか?」


夏葉「美樹さん・・・えぇ!・・・遂最近、そのニュースは誤報であると日本でも大きく取り上げられていました・・・あなたはご存じでしょうか?」


美樹「はい!・・・確か同じ頃に飛び立った飛行機と入れ違いの情報だったって・・・まさか!?じゃあ、もう一方の無事だと伝えられた方に先輩が!?」


夏葉「仰る通りですわ!?彼は墜落したも一命を取り止めました・・・だが、両親は全く無傷でご無事で今も向こうの国へいらっしゃるのですが、政樹さんに関しては・・・意識不明の状態が数年に及び続いておりました・・・」


美樹「・・・・・・・・・」


夏葉「そして、偶然にも政樹さんのお父様は実は愛華さんの小説の出版会社の関係者の方で無事に日本の、それも愛華さんの担当の方と連絡を取り合って実際に愛華さんを現地へ向かわせ、意識不明だった政樹さんと会わせる事になりました。勿論愛華さんは会いに行くつもりでした。そして・・・お会いした時に、政樹さんが・・・」


美樹「奇跡・・・ですね・・・」


夏葉「本当にその様に思えてしまいますわよね!?・・・その後はあの通り、お元気で何事も無く日本へ愛華さんと一緒に帰って来られました!」


美樹「先輩方・・・本当に凄いですね!」


夏葉「えぇ!?そんな壮絶な人生を歩まれてあのお二人の作品が出来上がっていると思うと更にお2人のファンである事にも誇りが持てるのでは無いでしょうか?」


美樹「そうですよね!?・・・私・・・もっともっと先生の作品が読みたくなりました!」






涼原さん、ごめん・・・俺が話をするべき事だけど・・・やっぱりまだあの日の事を思い出してしまうと・・・少し眩暈もしてしまう・・・弱いな・・・強くならなきゃって覚悟を決めたはずなのに・・・






愛華「2人共大丈夫かな?」


智也「あぁ!遡上を聴く限り、夏葉と同じ様な事をしていたと思うから結構気が合ったんじゃないのか?」


愛華「そうだったら良いけど・・・」


政樹「大丈夫だよ!仲良く話をしている・・・愛華!?あの子に俺たちの事実を伝えたが大丈夫だよな?」


愛華「うん!隠す様な事でも無いし、そう言う事実を笑ったりバカにする様な子じゃないと言う事は私にも分かるから!」






美樹「あの・・・愛華先輩!?・・・いえ!愛瀬先生!?お願いがあるのですが・・・聞いて頂けますか?」


愛華「えっ!?私?・・・愛瀬って・・・小説にまつわる事かな?・・・」


美樹「流石先生です!・・・私・・・実は、先生の作品を読ませて頂いてから自分でも書いているのですが・・・」


愛華「えっ!?書いているって・・・小説を?・・・」


美樹「はい!Web小説に投稿しているのですが・・・」


愛華「凄いじゃない!?小説書くのって楽しいけど、やっぱりエネルギーが必要だから、大変じゃない?」


美樹「はい!先生の仰る通りです!本当に・・・それで、さっきあんな無礼を働いてしまいましたが、あの・・・」


愛華「?・・・」


加奈子「先生の弟子にして欲しいんです・・・だよね?美樹?」


美樹「へっ!?・・・あっ・・・はいっ!・・・でも弟子なんておこがましいですから、せめて、私の書いた小説にアドバイスとか頂けたら凄く励みになります・・・」


加奈子「あんた、まだあの少女の面影残しているの?・・・まったく・・・弟子になりたいってあれだけ言っていたでしょ?・・・折角私が代弁してあげたのに・・・」


美樹「えっ!?・・・あっ・・・ありがとう・・・加奈子・・・」


加奈子「と言う事ですので、先輩?何とかこの子を育ててみてくれませんか?・・・才能が無ければ捨てちゃえば良いですし・・・へへへっ♪」


美樹「ちょっと、加奈子!?それって酷過ぎるじゃないっ!?」


愛華「う・・・ん・・・弟子なんて私まだまだ新人だし、こっちこそおこがましいよ!?・・・」


智也「別にいいんじゃないの?弟子って型に捉われてしまうから恐縮するんだろ?だったらそのアドバイスとかで徐々にお互いを深めて行けばお互い成長出来るんじゃないのか?」


政樹「智也!それナイスだよ!こうして弟子が出来たらお前も自信が持てる様になるし!」


夏葉「そうですわね!先生の作品も又新たな嗜好や考え方が生まれて来るかもしれませんし、美樹さんには美樹さんのモチーフが確立して来られるだろうし、お互いに損はしないかと思うのですが・・・?」


愛華「えぇっ!?・・・う・・・うん・・・美樹ちゃん?・・・本当に私なんかの弟子でも良いの?私、人に教える事ってほとんどした事が無いし、間違った事も教えちゃうかもしれないけどそれでも大丈夫かな?・・・」


美樹「先生ならどこまでもついて行きます!人間ですし間違いは誰にもありますから、私は先生の弟子になりたいんです!」


愛華「美樹ちゃん・・・・・分かったよ!じゃあ、今から美樹ちゃんは私の弟子1号と言う事で宜しくお願いします!」


美樹「・・・・・・・・はいっ!!ありがとう御座います。宜しくお願い致します。先生!」


政樹「それにしても・・・ファン1号とか・・・そう言う言い方好きだよな?お前・・・」


愛華「えっ!?そうかな?・・・言われてみれば確かに・・・」


政樹「自覚無かったのか?・・・しかもロボットみたいだよな?「号」って・・・」


愛華「べっ!?別にいいでしょ?・・・分かりやすくて呼びやすいし・・・」


智也「初めて見たかも!?香波のツンデレキャラってのをさ?・・・」


夏葉「そうですわね!?私も今度やってみようかしら?」


智也「お前も似合ってるかと思うが・・・止めてくれ!?もうこりごりだ!?」


夏葉「智也!?それはどう言う意味でしょうか?・・・」


智也「あの例の少女の憑依で十分懲りたから!?確かに大分前にお前のツンデレも見てみたいとか思った事があったかもしれないが・・・」


政樹「まぁ、俺は慣れてるな・・・記憶がある当時から間が差ほど空いていないからかもしれないけどさ・・・」


愛華「ふっ・・・ふんっ!?私がツンデレの方が良いって言うの?・・・別に私もデレたくないし・・・」


智也「俺、香波はデレだけかと言うイメージしか無かったからこっちはこっちで新鮮かも!?」


夏葉「智也っ!?私と言う者がありながら・・・愛華さんにデレるなんて!?許せませんわ!?」


智也「いや、今更だろ?そこ怒る所か?」


愛華「なんて・・・ねっ!?ふふふっ♪冗談だよ?」


智也「何だよ!?芝居だったのか!?てっきり素が出たのかとばかり・・・」


政樹「まぁ、何と言うか愛華の場合は読めない所があらゆる所に潜んでいると言うか・・・」


愛華「えぇっ!?ちょっとそれはどう言う意味かな?全く私にも理解出来ないんだけど?・・・」


政樹「いえ・・・何でもありません・・・ごめんなさい・・・」


智也「えっ!?何で今謝ったんだ?」


政樹「いや・・・怖い・・・」


愛華「何が怖いのかな?・・・」


智也「ん?・・・どうかしたのか?・・・」


政樹 (耳打ち)(こう言うオーラを出した時はかなり怒ってる・・・)


智也 (耳打ち)(えっ!?それ程怒っている様には見えないが?・・・)


政樹 (耳打ち)(目が怒ってるんだよ!?・・・だからこいつは分からないんだよ!?皆がそう思っていても実際違っていたりするから・・・)


愛華「ん?・・・何コソコソと2人で話をしているの?」


政樹「いえっ!?何でも・・・無いです・・・はい!・・・」


愛華「政樹?帰ったらお話しましょう?・・・私色々と言わないといけない事があるから!」


政樹「はい・・・お手柔らかに・・・お願いします・・・はい・・・」


夏葉「あらあら!?政樹さんも大変ですわね!?・・・こう言う時はですね?・・・(ごにょごにょごにょ・・・)」


政樹 (なるほど・・・凄く勉強になるよ!ありがとう・・・早速参考にさせてもらうよ!)


智也「夏葉は分かるのか?」


夏葉「女心は複雑ですのよ?・・・智也も察して下さいな!」


智也「えっ!?・・・俺が!?・・・どうやって・・・」


夏葉「じゃあ、智也も帰ったら色々と私とお話致しましょう?1~10迄手取り足取り教えて差し上げますわ?」


智也「いや、止めておくよ・・・素でその言い回しを平然としている段階で何か間違えがあると思うんだよ!」


夏葉「あら?・・・何か言いましたかしら?・・・智也?良いから帰ったら私とお話致しましょう?良いわね?」


智也「ひっ!?・・・分かりました・・・」


政樹「えっ!?急に敬語!?・・・って俺と同じ感じなのか!?・・・何処も色々と大変なんだな!?・・・」






美樹「加奈子・・・今日は色々とごめんね?・・・それと、ありがとう・・・」


加奈子「まあ、無事にあんたの念願の夢が叶って良かったわよ!応援してるからしっかりと先生にきちんと教えてもらいなさいよ?」


美樹「うん!私もいつかデビュー出来る様に頑張るから!そして加奈子がファン1号で・・・」


加奈子「何かあの人たちの影響モロに受けてるね?・・・まぁいいけどさ・・・それより、さっきあの・・・夏葉先輩だっけ?・・・何話してたの?結構長い時間喋っていたみたいだけど?・・・」


美樹「内緒♪」


加奈子「えっ!?何!?私に隠す事なの!?」


美樹「まぁ、これは・・・本人が言って良いか悪いかって言う問題だから・・・あまり私が勝手に言う事じゃ無い事だと思うから・・・」


加奈子「そうか!?・・・まぁ、あんたも色々とあるんだよね!?今のは忘れて?」


美樹「ごめんね?加奈子・・・私の親友なのに・・・」


加奈子「あんたの事はお見通しだけど先輩たちの事となると話は別だから・・・気にしなくて良いわよ!」


美樹「加奈子・・・本当に私・・・あなたには感謝の言葉しか出て来ない・・・」


加奈子「もう~!そうやって辛気くさい顔しないでっ!?いつものあんたらしく無いからさ!?」


美樹「加奈子!・・・ありがとう!」


加奈子「さて・・・と・・・さっきの一連のやり取りのお礼として駅前のカフェのパフェをおごりなさい?」


美樹「えっ!?・・・あそこ高いでしょ!?・・・もう少し行った所の喫茶店のパフェで勘弁してぇ~!?」


加奈子「えぇ~!?どうしようかな?・・・結構労力使っちゃったしな・・・って冗談!いいよ?そっちの方でも!」


美樹「そこは冗談じゃないんだね?・・・流石ちゃっかりしてるな・・・」


加奈子「元関西人だからね♪(・ω<)」






帰宅・・・




政樹「遂に愛華にも弟子が出来たんだな・・・何だか怒濤の展開ばかりで実感沸かないよな?」


愛華「うん・・・本当に私なんかが良いのかな?・・・」


政樹「だからあいつらも言ってた通りで弟子と言う概念より良き理解者って言うの?アドバイザーで良いんじゃないのか?・・・特に師匠だから師匠らしい事しなきゃいけないって訳でも無いだろうし・・・」


愛華「うっ・・・うん!・・・まぁ、私に出来る事は伝えてあげられたら良いなって思うんだ・・・」


政樹「緊張すんなって!お前らしさは素のお前にしか出せないからさ?・・・」


愛華「それはどう言う意味?・・・」


政樹「お前って極度に緊張すると本当に「らしさ」が消えてしまうから・・・その代わり素のお前は本当に凄いんだぞ!?自覚無いかもしれないけどさ、色々な奴に影響を及ぼしているんだぜ?勿論良い意味でだけど!」


愛華「政樹・・・ありがとう!・・・私も少し色々な境遇に慣れて行かないといけないね・・・」


政樹「まぁ、俺もいるしそんなに肩肘張らずにリラックスしていれば良いと思うぞ!?いざ何かあれば俺も協力するからさ?」


愛華「うん・・・ありがとう!・・・政樹がいてくれたら私・・・凄く安心出来る・・・」


政樹「愛華・・・」


茜「すみませ~ん♪お熱い所大変申し上げ難いのですが・・・そろそろお夕飯の時間ですので・・・食堂の方迄お越し頂ければ幸いですが・・・」


愛華「えっ!?・・・もうそんな時間に!?・・・ごめんなさい、お姉ちゃん!直ぐに行くから!?」


政樹「あっ!?茜さんすみません、直ぐ行きます!」






茜「良かったじゃない!弟子なんて!?凄いと思うよ!」


愛華「うん♪色々と驚いちゃって、緊張して私何かで良いのかどうか分からなかったけど、政樹や皆がやってみれば?・・・特に型に捉われなくて良いからって励ましてくれて、頑張ってみようかなって思ったから!」


茜「ねぇ、愛華?覚えてるかな?・・・小さい頃、あなたよく近所の小さい子と一緒に遊んでいた時に先生みたいに色々と教えていたわよね?・・・あの時私近くから見ていて、上手に教えているなって思ってたんだよ?」


愛華「えっ!?そんな事・・・あぁ!?確かにやってた!少しだけど覚えてるよ!でもあの時はそれ程大した事も言っていなかったはずだけど・・・」


茜「愛華は感性豊かだし、優しいし、人の気持ちを考えられる子だからきっと人に教える事に対しても素質があるのかもしれないわね!」


政樹「確かに教えると言う事とは違うかもしれませんが、人を説得したり、この間の秋月さんの件でも凄く説得力があるなって言う所は俺も感じていました!」


茜「でしょ?何て言うのか、相手の事を考えながら話をする子だから凄く素直に受け入れられるのよね?・・・これは私がシスコ・・・いえ、姉だからとかそう言う事を言っているんじゃなくてね・・・」


愛華「うん・・・ありがとう!2人共!私、色々と挑戦してみる事にするよ!それで少しでも成長して良い作品を書いて皆さんに良い影響を与えてみたい!」


政樹「おぉ!じゃあ、俺はその手伝いをするよ!勿論俺自信も成長して行くからな!俺の方が上にならない様に頑張れよ!俺も頑張るし・・・」


愛華「ふふふっ♪・・・うん♪そうだね!先を越されない様にしなきゃ!!」


茜「愛華・・・あなたも本当に成長したと思うわ!これからもその調子でやって行きましょう?」


愛華「うん・・・私もっと頑張るね!?だからお姉ちゃんも応援してね?」


茜「えぇ!勿論よ!」






愛華「政樹?・・・さっき教えてもらった美樹ちゃんの小説のページ・・・」


政樹「あぁ!俺も今読んでいるけど・・・」


愛華「これって・・・」


政樹「あぁ!・・・凄いと思う!?」


愛華「もしかすると、凄い事があるかも!?」






美樹「初投稿・・・これってアクセス数やブックマーク?色々と見られるのね!?私読み専だったしこんな仕組みだったなんて!?どうだろう?・・・アクセス数は?・・・500って!?本当に!?・・・エラーじゃないの?・・・凄いっ!?・・・ブックマーク10件ってそんなに!?・・・本当に私のやつだよね?・・・」




♪プルルルル~・・・プルルルル~・・・




美樹「あっ!?愛瀬先生からだ!?どうしたのかな?・・・はい、先生ですか!?お疲れ様です。」


愛華「もしもし、美樹ちゃん!?・・・今、美樹ちゃんの小説を政樹と読ませてもらったんだけど・・・」


美樹「えっ!?もうですか!?ありがとうございます!・・・それで、どうでしたか?」


愛華「その・・・言いにくい事なんだけど・・・」


美樹「えっ!?やっぱりあれではダメでしたでしょうか!?」


愛華「いえ・・・私のより凄いかも?・・・」


美樹「えっ!?・・・そんなはず・・・だってつい数日前に書いたのが初投稿が今日で・・・確かに書いたのは少し前だったんです・・・それで始めてみて、今日初めて投稿側のシステムも理解した全くのひよっ子ですよ?」


愛華「いいえ、小説や芸術と言うのは最初だからとか後だからとかそう言う事は関係無いと思うの・・・むしろ最初が良くて有名になった人もいるでしょうし・・・」


美樹「確かに!?・・・先生もそうでしたよね?・・・」


愛華「あっ!?・・・確かに私も最初の方になるね・・・」


美樹「アクセス数が500程でブックマークも10人の人に頂けたのですが・・・これって本来どうなんでしょうか?」


愛華「凄いよ!?さっき投稿してもうそれだけあるって言う事は、やっぱり私たちの目に狂いは無いと思う!」


美樹「えぇっ!?そんなに高く買って頂けるのですか?・・・でもよくアクセス数って1万とか10万とか100万とかあるって聞いた事がありますが・・・」


愛華「最初からそれ程あるって事は無いと思うよ?・・・それは積み重ねて・・・それも何話・・・何十話と話を積み重ねて行ってその様な結果になると思うから・・・最初の段階でそれだけあれば知名度が上がれば相当な感じになるんじゃないのかな?」


美樹「そうなのですか?・・・ですがアクセスと言っても実際読んでいなくてページだけ入っちゃうケースもあり得ますよね?・・・だったらやはりブックマークとか評価の方が信じられるのかもしれませんよね?」


愛華「確かにそうだよね・・・でもアクセス自体無い人も多いから、最初からそれだけアクセスがあると言うのは凄い事だと思うの!?私も実は色々と投稿させてもらっているけど、全く無い作品だと1日に10アクセス無い事もあるし、本当に投稿自体が溢れているから!」


美樹「そうだったのですか?・・・じゃあ、私・・・?」


愛華「うん!凄く内容も続きが気になる感じで素敵なお話だと思った!」


美樹「何か直した方が良い所とかありましたか?」


愛華「うん・・・特に1話では無かったけど、2話で主人公がどう言う感じになって行くのかその辺りを中心に展開して行く方が読者さんは食いついて行くと思うから1話の流れを汲み取ると2話は一度主人公に焦点をしっかりと当てたお話だと良いかもしれないね・・・」


美樹「はぁぁぁぁぁ!!はいっ!?次回は先生のアドバイスを反映させてもらいます!ありがとうございます!!」


愛華「私も一読者として応援させてもらいますね♪まなせ るよ先生♪」


美樹「あぁぁぁ・・・光栄です!私、幸せです・・・幸せ過ぎて、おもら・・・いえ、気絶しちゃいそうです・・・」


愛華「えぇっ!?それって・・・まさか!?夏葉ちゃんに教えられた事なの!?」


美樹「はい!?これを先生に伝えると凄く分かってもらえるからって強く念を押されました・・・」


愛華「あれは冗談だから気にしないで?・・・夏葉ちゃんの勝手な妄想みたいなものだから・・・」


美樹「えっ!?そうなんですか?・・・分かりました!普通に表現する様にしますね?」






翌日学校にて・・・




政樹「涼原さんと智也?あの子の小説って読んだか?」


智也「あぁ!・・・正直驚いたよ!?あの作品がデビューと言うか最初の作品なんだよな?」


夏葉「私も拝見致しましたが、かなり上を行く内容でしたわね!?」


愛華「やっぱり2人もそう思う?・・・凄かったよね!?私たちも凄い素質があるんじゃないのか?って話してたくらいだもん!」




美樹「あの・・・先輩方?・・・宜しいでしょうか?」


愛華「あっ!?美樹ちゃん?・・・良いよ!こっちへおいで?」


美樹「はい・・・失礼します!」




愛華「丁度今、美樹ちゃんの作品について話をしていたの!」


美樹「私のですか!?・・・皆さんも読んで下さったのですか?」


智也「あぁ!美樹ちゃん、凄いじゃないか!!あの話は次が凄く気になるし、全体的に1話だったけどまとまっていてあれならファンも結構付きそうだと思うけど・・・」


美樹「わぁぁぁ!!本当ですか!?・・・凄く嬉しいです!!」


夏葉「えぇ♪とても素敵な作品だと思いますわ!何と申しますか、私が愛瀬先生の作品を初めて読ませて頂いた時の感動も相当凄かったのですけれど、美樹さんの作品にはこれはこれで愛瀬先生とは違った感動がありました!本当に続きが気になっていますわ!是非今後も続けて行って欲しいです!」


美樹「皆さん・・・はいっ!頑張って又投稿して行きます!昨夜は先生のアドバイスも頂けたのでそれを参考に・・・」


智也「でもさ?ペンネームが割と面白い気がしたけど何か由来とかあるの?適当に付けた名前とか?」


夏葉「確かに平仮名で捻りがあって面白いなと感じましたけれど・・・」


愛華「あの名前はね?・・・愛瀬 瑠奈を平仮名にして「あいせるな」・・・誰かを「愛せるな」と言う言葉・・・そして、美樹ちゃんが名付けた名前は「愛」=まなでるの「まな」って読めるでしょ?それでまなせ、名前の「るな」を「るよ」にする事で、「愛せるよ」と言う言葉になるの・・・そうだよね?美樹ちゃん?」


美樹「お見事です♪流石先生です!まだ誰にも言っていないのにやっぱり分かっていらしたのですね!!」


愛華「うん♪私のペンネームに近くしてくれたのが嬉しかったよ♪ありがとう!」


美樹「私も、本当は先生のお名前をほとんどですが頂いてしまって良かったのかどうか分からなくて、ダメだって言われたら変えようかと思っていました・・・」


愛華「どうして?・・・弟子なんだし似ていても良いなって私は思うよ?むしろ私も嬉しいし♪」


美樹「じゃぁ、使わせて頂いても?・・・」


愛華「勿論だよ!?だって美樹ちゃんが考えたちゃんとしたペンネームだもん!」


美樹「はぁぁぁぁ♪ありがとうございます!!」


智也「愛瀬 瑠奈&まなせ るよ・・・漫才コンビみたいな感じだよな?」


夏葉「ちょっと智也?・・・センスがありませんわね?」


愛華「ふふふっ♪確かにそうかも?でも楽しそうで良いかも♪」


美樹「そうですね♪楽しそうな感じがします!「&」を入れると特に♪」


夏葉「ほら、このお2人もその様に・・・ってあれ?・・・これで良いのでしょうか?」


愛華「うん♪だって私たち師弟だもんね?」


美樹「はい♪」


夏葉「だ・・・そうです・・・分かりましたか?智也?」


智也「何で俺が悪いみたいな流れになるんだよ?夏葉がツッコミ入れて来たんだろうが?」


夏葉「ふっ・・・ふんっ!?べっ・・・別にあんたに言われなくても分かってたんだからねっ!?」


智也「いや・・・妙にテレ隠しでツンデレやらなくても良いだろ?・・・」


夏葉「べっ!?別にやりたくてツンデレキャラ演じている訳じゃないんだからねっ!?」


智也「お前、それやりたいだけだろ?確かに似合ってるけどさ?・・・お嬢でツンデレとか・・・」


夏葉「ふんっ!!あんたに惚れさせる為にやってる訳よっ!?」


智也「コラ!最後おかしいぞ?」


愛華「ははははははっ♪それ面白い!」


夏葉「そうですか!?・・・やりましたわ!?智也!愛華さんにお墨付きを頂きましたわっ!?」


智也「直ぐに変わるよな?・・・どうせなら突き通せばもっと面白かったのに・・・」


美樹「あっ・・・バイブが鳴ってる・・・すみません、ちょっとスマホを・・・と何だろう?・・・あれ!?通知ですが感想?・・・」


愛華「どうしたの?感想って小説の感想のコメント?」


美樹「はい・・・えっと、ここから入って・・・・ありました!凄いです!感想5件程書かれていた様です!・・・」


政樹「凄いな!?昨日の今日でもうそんなに!?・・・ってどう言うものなのか俺もあまり分かっていないけどさ・・・」


智也「じゃあ黙ってろ!?」


美樹「えっと・・・初投稿お疲れ様でした。読ませてもらいましたが、とても丁寧に書かれていて内容も凄く伝わって来ました。続きがとても気になる話で2話以降もチェックさせてもらいます。頑張って下さい・・・」


愛華「やっぱり皆も同じ事感じてたんだね!」


美樹「はい・・・凄く光栄です!・・・えっと・・・2件目が・・・初めまして。1話読ませてもらいましたが、感動しました!最近この様な素直な内容の作品は読めていなかったので久しぶりに楽しめました。次のお話も楽しみにしてます。」


夏葉「感動もしっかりと致しましたわ!?おもら・・・いいえ、気絶が・・・」


智也「お前のおもら・・・いいえ、気絶はもう良いから、省略してくれないか?・・・俺もそろそろ下ネタは嫌うぞ?」


夏葉「わっ・・・分かったからねっ!?」


智也「それからお前・・・キャラ変わって来てるぞ?戻せ?」


夏葉「それも分かったからねっ!?」


智也「もう、ツンデレが好きならそれでもいいや!どっちかにしろ!」


美樹「3件目・・・良い感じの所で終わったので次回が凄く気になります。第2話も楽しみにしてます。」


政樹「本当最後の最後で良い所で終わったからリピーターも絶対増えているはずだよな!」


美樹「ドラマとか観ていてやはりそう言う終わり方をする方が次の話を楽しみに待ってくれるだろうなと思ってあの様な終わらせ方をさせたのですが・・・ええっと、4件目です・・・面白い作品だと思います。私も色々な作品を拝見して来ましたが是非これからも続けて欲しいと思います。応援してます!」


「それはだね!皆さんの様々な作品を拝見して来た私からしますと展開等が面白いなと・・・」


智也「おい、そこの爺さんみたいな声で喋っている政樹・・・誰だよそれ!?」


政樹「いや・・・人数的に話をする人がいないなと思って新しい人をと思って・・・」


智也「今日の皆おかしい!?絶対キャラが変だ!こうブレてるって言うのか?何か変だ!」


美樹「そして最後です・・・新連載おめでとうございます。内容、とても素敵なお話で最後の方も次回の展開がとても気になる終わり方で第2話が待ち遠しいです。一つのお話を作る上で色々と悩む事や楽しい事もあると思います。その様な時は周りの人に相談して下さい。きっと良いアドバイス、アイデアを頂けると思います。好きな事をする事はとても幸せな事・・・そして皆にもその幸せを届ける事が出来ると思うから、今やろうとしている事を誇りに思い、楽しんでやって行って欲しいです。これからも応援させて頂きます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなたのファンより」


智也「随分と丁寧だけど何か長いよな?」


美樹「わぁぁぁぁぁぁ♪」


智也「あれ?この感想気に入ったのか?」


美樹「はい♪これは宝物です♪」


夏葉「まぁ、ご本人がその様に仰るのですからとても気に入られたのでしょうが・・・」




それから私は愛瀬先生、いいえ、香波先輩の顔を見つめた・・・香波先輩は少しはにかんだ笑顔を浮かべてニッコリと微笑んでくれました。




政樹「何て言うか、美樹ちゃんのファンは沢山いるって事が今ので分かったかと思うし、これからも頑張って続けて行って欲しいよな?」


智也「そうだな!きっと美樹ちゃんも良いモノを持っている気がするし!」


美樹「皆さん・・・本当に色々とありがとう御座います。これからも又何かアドバイス等頂けたら嬉しいです♪」


政樹「あぁ!俺たちで協力出来る事があれば遠慮無く言ってくれ!」


美樹「はい♪宜しくお願いします!」




私たちの活動に憧れて後輩の子も後を追おうとしてくれている・・・

それだけで十分に嬉しいけど、美樹ちゃんが楽しんで、続けて行ける様に私たちもフォローして行かなきゃいけないと同時に思った・・・そして出来ればこの子の才能を開花させてあげたいとも思っていた・・・


















第六巻 終

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