胸
私には霊感がある。
それは置いておいて、新しいブラを買った。Bカップだろうが寄せてあげればそこそこの大きさにはなる。
「まあこんなものかな」
ランジェリーショップの店員のお姉さんほど上手くはできないが及第点だろう。さて服を着ようか、と思ったときに胸の上に何か落ちてきた。
手のひらサイズくらいの見知らぬ妖精さんだった。私の胸を大地として、うつぶせになっている。生きているのだろうか死んでいるのだろうか、と思ったときに少し動いた。
さすさすさす
もみもみもみ
デコピンで思い切り弾いてやった。
『ヒャア!?』
吹っ飛ばされた先で思い切り驚いた顔をしている妖精さんに、刃が出たカッターを向ける。
「私にはね、霊感があるの。あなたが視えるの」
『わあ! ごめんなさいネ!』
そう言って、一目散に逃げていった。
「おはよっす、三島」
翌朝、不動くんが挨拶をした。いつも通りの挨拶だが、その瞬間に普段よりサイズアップしたように見える胸をチラ見したのを見逃す私ではない。
「……スケベ」
「あっはっは悪い悪い」
全く悪びれる様子はない。まあチラ見程度でそう怒るものでもないが。
「エロ。スケベ」
「そうだぞ」
……男の子って、なんでみんなこうなんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます