第15話 はじまり
俺はベットに横になりながら
麗のことを考えていた
彼女のことをもっと知りたいし、仲良くもなりたい
なにより隣であの笑顔を見ていたい
ただ危険な目には合わせたくない
まぁまだ一度会っただけだし
そんな頻繁に会うこともないだろう
一応断っといたし
〜♪♪♪
俺のスマホから寺島さんの着信音が聞こえる
社長だ
「はい。一瀬です」
「ああ。俺だ。明日会社に来たら少し話がしたい。ちょっとまずい話が出てきた。」
「分かりました」
「じゃあゆっくり休めよ」
「はい。お疲れ様です。失礼します」
なんだまずい話って
とりあえず寝るか
次の日いつも通り会社に10時前に出社した
いつも社長室に入っても社長の姿はあんまり見ないが今日は俺の事を待つように椅子に座っていた
「おはようございます社長。まずい話ってなんですか?」
「会長のキリル・ミハイロフについてだ。奴はロシアにおいて大きな権力を持っているのは知っているよな?」
「はい」
「奴はロシアのみならず、日本でも大きな権力を得ようとしている。別に権力を求めることが悪いとは思わんが、問題は方法だ。奴は自身の取り巻きとして裏で動かせる組織を形成している。規模的には大きくはないが能力値は日本の暴力団やそこいらのマフィアと比べものにならないくらい高い。そしてなにより厄介なのがそんな組織を束ねているトップがあの鬼神だってことだよ」
「えっ!?あの鬼神ですか!??」
「そうだよ。鬼神の正体は誰も知らないし、分からない。おそらく組織の奴らも知らないだろう。ただキリル・ミハイロフは鬼神のことを知っているじゃないかと推測している。だから鬼神と殺り合う時が必ずくる。前もって言っておくがお前自身鬼神の強さは分かっているな?」
「はい。アイツはバケモノ級ですから」
「アイツの組織にいる連中も恐らく奴に近い強さを有しているはずだ。それでも続けるか?」
「正直俺と鬼神とじゃ実力差はあります。現に2回とも一発でやられました。ただ奴は俺のことを生かしている。その理由は強くなった俺を殺りたいからだと思います。アイツは果実が実るのを待っている状況なんですよ。現にアイツは俺にもっとお前は強くなれる、楽しみにしておくとはじめに会った時俺にそう言いました。俺もアイツと戦いたいんです。」
「死んでもいいのか?」
「アイツと戦って死ぬんだったら本望ですよ。ただ俺は絶対に死なない。必ずアイツを倒してみせますよ。その為にも今まで以上に鍛錬が必要になってきますんで気合い入れてやっていきますわ」
社長は呆れたようにため息をはき笑いながら
「まぁそうだろうと思ったよ」
と言った
鬼神の組織の内部構成はあまり分かってはいないが
メンバーは6人の幹部とその下に使いっ走りのような雑魚がついてるらしい
そしてNo.2の奴も鬼神に引けを取らないバケモノ級らしい
詳しい情報はまだ明らかになっていないが
社長の方で調査中らしい
調査しているのは調査班の奴等だ
処理班や調査班、マイクなんかは
前に社長と俺が助けた被害者達だ
みんな行くところがなく、頼る人もいないような人ばかりだ
そしてみんななによりも平和を願い
自分たちのような被害者を出さないようにと行動している
そして皆助けてくれた社長に忠誠を誓っている
だからこそ
正義ために危険を顧みず俺らは戦っている
ピピピピー
社長の携帯の着信音が鳴り響く
戦いがまもなくはじまる
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