第3話 自由

部屋の中は今井と

ガムテープでしばられた人間の二人


生きてるかどうかもわからねぇが

まずは行かなきゃなんねぇ


中の人間は被害者は別として無論皆殺し


まず今井邸の庭に飛び降りた


広さはおそらく1000㎡くらいの敷地だ


侵入するためにまずまた屋根に雨樋と窓枠をつたい登る


建物自体もかなりデカく3階建になってる


三階に小窓を発見

持ってきた小型バーナーとペットボトルのミネラルウオーターを使い侵入


そこは小さい物置だった

真っ暗で荷物は特にはないが

犬用のエサ入れとバケツがあるだけだ


まず部屋からでて今井の所に行きたいのを抑えて

家の中を探索し

邪魔ものを殺さなきゃなんねぇ


廊下に出るとやけに静かだった

警戒されてるとかそういう静かさじゃないだろう

3階は物置と向かいに部屋があるだけのようだ


向かいの部屋もただの物置で心配なさそうだ


階段をおりて2階へ降りた

部屋は3、4つある

どこかに今井がいる

2階は後回しにして1階へおりた


一階におりると正面には玄関があり

右にはリビングとダイニングキッチンのようだ


部屋のなかには3人の男が寝ていた

ひとりはソファふたりは床

テレビは床に直置きで机と二人がけのソファしかない部屋だ

机の上には注射器とヘロインの入った袋が散らばっている


こいつ等は前に資料で見たことある

完全にターゲットだ


しかもこいつ等寝てるんじゃなくて

ヘロインでキマりまくって

フリーズしてるだけ


クズが


そして俺は刀を抜いた

名付けてI am Black


時間としては4秒ぐらいかな

俺は迅速だからな

机をどけ

奴らの中心に立ち刀を横に伸ばした

そのままフィギアスケートの選手のように回った


奴らの首が黒ひげ危機一髪のように飛び上がった


お前等はこれで本当の自由だよ


リビングをでて向かいの部屋にいった

ここは客間のようで

テーブルひとつと椅子が四つしかない


1階はほかに部屋は風呂とトイレしかなかった


そして俺は2階へあがる

光が漏れてる部屋がひとつあって

そこに今井がいるだろう

ほかの部屋はゴミ置場のようになってたり

なにもなかったりと他の3部屋には人はいなかった


いよいよ今井の部屋だ

コルトガバメントを構えて

扉を一気に押し開けた


「どーも今井!掃除の時間だよ」

そういってコルトガバメントを今井に向ける


「だっだれ?えっえっ?」

ただ今井は戸惑ってるだけだ


床にはガムテープでぐるぐる巻きになった人であろうものが転がっていて

顔がある位置からは血がにじみ出ていた


「おい、今井、お前の出方しだいでは生かしてやるよく考えろ」


今井は俺の顔を見て思い出したようにいった

「都市伝説!!!」


俺はアンダーグラウンドの世界ではそんな風になっている


狙われたら全員皆殺し

人道から外れた人間を排除する都市伝説

通称「闇狩り」

闇に染まった人間を狩るってところから来てるらしい


今井はバットをチカラが抜けたように床に落とし膝をついた

「闇狩りか、、、終わった」

今井はぼそりとつぶやいた


今井は頭はスキンヘッドで身長は180後半体重は150キロ超えてるぐらいの奴

宇宙船や惑星や星やらが書いてある青いトランクス一枚でそこにいる


「おい。今すぐそのガムテープをはがしてやれ。さもなくば苦しめて殺す。」


今井は焦ったように四つん這いでハイハイのように人であろう者のほうに駆け寄った

あいつの汗が滝のように流れている


狂ったようにガムテープをむしり取っていく


途中から気づいてはいたが全て剥がれてまたも驚いた


顔の右半分は目の上が腫れ上がっていていて頬も大分腫れている

左半分は目立った外傷がないが

前歯がまだらに2〜3本あるだけだ


体にはアザや切り傷が沢山あり右腕はおそらく折れてムラサキ色に腫れ上がってる









それはまだ幼さを隠せない14才くらいの少女だった



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る