第337話【叫び声をあげる怪人】

夢宮が言い終わる前に隊員達は飛び跳ねて夢宮に殺到した。


「なっ!?」


隊員を抱えたまま夢宮は飛び跳ねて回避した。


「何をする!?」

『いああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』

『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』

『うああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』

『ぎああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』


隊員達は絶叫をあげる、 展開していたC2システムを無理矢理引っぺがし始めた。


「な、 なんだ・・・?」


ひっぺはがした中は猫科の怪人だった。


「!? か、 怪人だと!?」


驚愕する夢宮。

怪人達は互いに顔を見合わせて殴り合いを始めた。

凄惨な殴り合い、 殺し合い、 血が噴き出し、 絶叫が木霊する。


『ああああああああああああああああああああああああああ!!!』

『ぎああああああああああああああああああああああ!!!』

『うああああああああああああああああああああああああああああ!!!』


死んだ怪人が爆発し、 吹き飛ばされながらも尚も戦い続ける。


「一体何が・・・何が起きているんだ!?」

『なんなんだこれは!?』


隊員の一人が起き上がり絶叫する。


「・・・・・」


起き上がった隊員の所に近付く夢宮。


「あ、 アンタ大丈夫か? 何が起こったんだ?

さっきからC2システムを纏った怪人達が叫んでるんだが・・・

ジャンボジェットが激突したとか言っているんだが何が有ったんだ?」

『一般人か!! とりあえず下がっていろ!!

怪人が居るのならば戦わなければならない!! うおおおおおおおおおおおおおお!!』


怪人達に殴りかかる隊員。

しかし攻撃には精彩が無く怪人達の反撃も受ける。


『ぐわあああああああああああああ!?』


吹き飛ばされる隊員。


『くっ・・・くそ・・・』


隊員の頭部のC2システムが崩れる。


「あ、 アンタ・・・」

『何だ、 まだ居たのか・・・』

「アンタ怪人になってるよ!!」


夢宮が叫ぶ。

隊員の顔は怪人になっていた。


『何を馬鹿な事を・・・』


携帯で顔写真を取りそれを見せる夢宮。

隊員はそれを見て震えながらC2システムを解除して自分の手を見て

顔を触った。


『うわあああああああああああああああああああああ!!』


隊員は叫び声をあげた

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