第266話【一億あったら何をする?】

「おまえら”ばいぢおぐあっだらなににづがう?」


ブックフットが他の三人に尋ねる。


「おいおい、 怪人と戦って帰って来るつもりかよ

一億持って帰れても治療費に消えてなくなると思うぜ?」


バーサーカーがヘラヘラと答える。


「じんばいねぇよ」

「何で?」

「おれ”のがらだをみろ」

「・・・・・」

「ぎんにぐすごいだろ」

「うん、 そうだな」

「ちょっとげがしでもだいじょうぶ!!」

「・・・・・あー・・・じゃあ君が一億円を手に入れたら如何するつもりだ?」

「ぞうだなぁ・・・ぜがいいっじゅうでもやろうがな」

「世界一周ってまたベタな・・・と言うか今の働きでも充分出来るぞ」

「ばかいうなよ”せかいいっじゅうだぞ?」

「二百万円前後で行けると思うぞ?」

「ぼんどが!?」

「そういう話を聞いた事がある」

「それならばごうじじゃいられねぇ”!! いっでぐる!!」

「何処に?」

「えいがいわじゅぐに!!」

「はぁ?」


ブックフットは何処かに走って行った。


「何を考えてるんだアイツ・・・」

「まぁ・・・彼はその・・・あれじゃない」

「馬鹿だからしゃあないね、 君らは一億有ったら何に使う?」

「私は実家の借金返済だな」


ハニービーが答える。


「実家の借金ねぇ・・・親の借金の肩代わりしてるんだっけ?

悪い事は言わない、 逃げた方が良いよ」

「無責任な事を言うな、 ああああ

無責任なのは名前だけにしろ」

「無責任なのは君の親だよ、 子供にこんな事させて借金を返すって頭可笑しいよ」

「言ってろ、 私の実家の道場を無くす訳には行かないだよ」


強い瞳でハニービーがああああを見る。


「まぁ君の人生だし、 君の好きにしなよ

おっと、 これも無責任な発言かな?」

「ふん、 アンタは如何なのよああああ」

「何が?」

「一億あったら何をする?」

「そうだな・・・貯金かな?」

「おぉう何ともまぁ普通な答え」

「でも取らぬ狸の皮算用だよ、 怪人とは戦いたい所だが

一億なんて大金を出してくれるかが怪しい所だ」

「いや、 如何やら強ちデタラメじゃな話じゃないんだよ」

「どういう事だ?」

「Mazeが如何言う所か、 お前は知っているか?」

「知らないな、 バーサーカーは知っているのか?」

「あぁ、 また聞きで良ければ教えてやるよ」

「なら聞いてみようか」

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