第192話【誰がシステムC2を体験するのか?】
「戝部さん、 この話聞いてました?」
佐々島が戝部に尋ねる。
「いや、 知らなかった、 せめて一言我々にも欲しかったな」
「そうですね・・・」
「ではシステムC2を体感したい方は挙手をお願いします」
森は挙手を求め、 大半の人が挙手した。
『あ、 すまないが、うたもん君は体感出来ないよ』
獅子堂が制す。
「何でや!!」
『身長が低いので身長制限に引っかかる』
「遊園地のジェットコースターか!!」
『すまない・・・規格が合わないと使えないのです』
「うぅ・・・残念や・・・」
うたもんががっくりと肩を下ろす。
「それでは誰がシステムC2を体験するのか決めたいと思います」
「しかしこんなに大勢の人が挙手すると如何やって決めるのかを決めるのも大変だろう」
「御安心下さい、 我がADが問題を解決する方法を作りました」
「うん?」
ADが箱を持って来た。
「公平にくじ引きにしましょう」
「「運任せかよ!!」」
アローンズが突っ込む。
「しかも何だか安っぽいし・・・えー・・・こんなんで決めるの?」
「これが一番手っ取り早いです」
「うぅむ・・・仕方ないか・・・」
出演者達が箱の中に手を突っ込んでくじを引く。
希望者達が全員くじを引き終わる。
「では皆さんくじを見て下さい、 赤い丸が書かれていた人が体験者です
挙手をお願いします」
挙手をしたのは
元イギリスサッカー代表、 コンラッド・バルス
佐々木流剣術師範代、 佐々木 大二郎
怪人ハンター派遣会社【豚骨ラーメン】社長、 背油 豚太郎
怪人被害保険会社【ゾーン保険】代表取締役、 曽山 神尾
一般学生代表、 都賀 塗
頬宮ウォーキングを生み出したウォーキング研究家、 頬宮 近太郎
怪人雑誌【フー】編集長、 振堂 不審
UMAハンター協会会長、 目鼻 口華
代々々ゼミナール主催、 代々々木 蝉
世界最大手怪人ハンター会社【Worldguard】所属怪人ハンター
ローム・スコル、 以上10名だった。
「ロームさん、 持ってますねぇ」
「運も実力の内と言いますからね、 これ位は余裕ですよ」
「凄い自信ですね、 ではこの10名で外の装甲車に向かいますね」
「一応、 我々も同行します」
佐々島と戝部も10人に付いて行く事になった。
「それでは向かいたいと思います」
スタジオの外にある装甲車の元に向かう森達。
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