第142話【アジト】

帰るチーマー達の後を尾行する夢宮。

するとコンテナの一つに入っていくチーマー達。


「あそこがアジトか・・・」


すぐさまコンテナに突っ込む夢宮。


「やぁ」

「追って来たか・・・」

「驚かないんだな」

「予想していたからな」


コンテナの入口の死角から銃を突き付けられた。


「・・・・・」

「何処の誰だか知らないが、 ただのチンピラじゃないな・・・何者だ?」

「怪人の居場所は何処だ?」

「動くんじゃねぇ、 動いたら撃つぞ」

「・・・・・」


振りむいて拳銃を握り締めて破壊する夢宮。


「なっ!?」

「五月蠅い黙れこっちは欲求不満で可笑しくなりそうなんだよ落ち着いて居られないんだよさっさとい怪人を出せと言っているんださっさとしろよ」

「・・・怪人に何の用なんだ?」

「ぶち殺すに決まってんだろうが」

「何故」「怪人は全て殺す」

「・・・・・・・香」

「は、 はい」


女性のチーマーに命令を出す拳銃男。


「美鈴を逃がせ、 俺達でコイツを足止めする」


その言葉を引き金に一斉にチーマー達が襲い掛かって来る。

しかし夢宮の相手にはならず次々とのされてしまう。

だがのされても足に絡み付き行かせまいとする。


「くっそぉ!!」

「この先に行かせるか!!」

「美鈴ちゃんを守れ!!」

「・・・・・」


如何やらこのチーマー達は怪人を守っている様だった。


「何で怪人を守るんだ?」

「俺の大事な妹なんだ!!」


拳銃男がボロボロになりながら立ち上がる。


「そうだ!! リーダーの大事なたった一人の妹だ!!」

「リーダーの妹は俺達の妹も同じ!!」

「どんな手を使っても守り抜く!!」


次々とチーマー達が立ち上がる。


「街で色々えげつない事をやっているチーマーが良く言うわ」

「仕方ねぇんだ・・・今の美鈴を養う為にはどんな外道もしていかなくちゃならねぇ!!」

「きゃああああああああああああ!!!」


香と呼ばれた女性の絶叫が響く。


「香!?」

「・・・・・」


チーマー達を飛び越えて奥に向かう夢宮。


「ま、 待て!!」


アジトの中は別のコンテナと繋がっており如何やら別のコンテナに怪人が居る様だった。

夢宮は別のコンテナへの扉を開けようとしたその時。

思い切りコンテナが開いて夢宮は壁に叩きつけられてしまった。

そして夢宮は意識を手放したのだった。

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