第106話【記者会見】

前回から数日後。

大都会のスクランブル交差点を歩いている滝。

大型ビジョンのニュースで気になる話題が発表された。


『さて次のニュースです、 政府は対怪人の為に新しい戦闘部隊の発足を発表しました

今、 記者会見場と中継が繋がっておりますのでどうぞ

現場の宝城アナウンサー?』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

LIVE


「はい、 宝城です、 こちらは記者会見場ですが

多くの報道陣が詰めかけております、 あ、 今、 新しい戦闘部隊立ち上げの責任者

獅子堂 怜雄氏が現れました!!」


獅子堂はカメラのフラッシュを浴びながら三人の男達を引き連れて現れた。


「あ、あー・・・良し、 皆さん、 お忙しい所御足労頂き有難うございます」


獅子堂が頭を下げる。


「本日は対怪人戦闘部隊【C2号部隊】発足の記者会見に

お集まりいただき有難う御座います

当戦闘部隊は昨今激化する怪人被害の抑制の為に怪人の索敵

討伐を効率良く行う為の部隊です、 隊員達には現役の怪人ハンターを講師として招き

教導をして貰う事が決定しております

教導をして貰う怪人ハンターは此方に居る三人

体術のスペシャリスト、 ジョナサン・サンスコフィ氏」


スキンヘッドの色つやの良い男が頭を下げる。


「射撃のスペシャリスト、 財部 櫛彦氏」


細見の男性が記者達を見る。


「総合的な教鞭を取って貰う、 兄坂 遠江氏」


投げキッスをする強面の男。

記者達からうわぁと言う声が挙がる。


「この三人に教鞭を取って貰い、 鍛え上げる所存です

記者の方々、 何かご質問は御座いますか?」

「では、 峡北テレビの北島です

今回の戦闘部隊の発足は怪人に対して効果を挙げられていない

警察や自衛隊が仕事しているアピールのパフォーマンスでは無いかと

言われていますが如何なのでしょうか?」

「それは勘違いですね」

「勘違い?」

「この戦闘部隊発足は公安の私が案を出しました

公安、 警察、 自衛隊から精鋭を集めて教育すれば

対怪人の部隊としては最高の戦力が出来上がると思ったのです」

「この戦闘部隊発足は我が国の平和憲法に抵触するのではないかと言う意見も有るのですが

そこはどうお考えでしょうか? 講師の方々にもお答え頂きたい」

「なるほど、 では意見を聞いてみましょうか」

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