第80話【集結】

二人が出会ってから多くの被験者が怪人溶液に漬けられた。

しかしその大半が死滅した。


「悪趣味過ぎる・・・」


その光景を誠也は悪趣味だと断じた。


「実験の為だから仕方ないよ」


鶴瓶は笑ってそう言った、やはりこの女はヤバいと何度か目の

再認識をした、しかしこの状況から脱する為には彼女の協力が不可欠である。

誠也はやる事も無いので実験の様子をただ見る事位しかやる事が無かった。

そんなある日、一人の少女がやって来た。

プラチナブロンドのハーフの様な美少女だった。


「・・・その子は?」

「ここに来たんなら分かるだろ?実験体だ」

「え・・・」

「何でも借金のカタにされたらしくてな

名前はあおい・・・と読むのか?じゃあ実験の準備をしよう」


準備を始める鶴瓶達

哀れに思った誠也は葵の口に変異させた自分の体を食べさせた。


「飲み込め、少なくとも楽にはなるよ」

「・・・・・」


葵は怪人溶液に漬けられた、そして実験は成功した。

葵はひまわりの怪人となった。

実験の成功に喜び勇む鶴瓶達。

そしてその後、蔓の怪人である鶴羽と竹の怪人である竹ノ内が生まれるのだった。

怪人達は互いに戦闘訓練を行い能力を強化した。

鶴羽は蔓を大量に操れるように、竹ノ内は竹槍状の器官を上手く使える様に

葵と鶴瓶はひまわりや朝顔を戦闘に使える様に

そして誠也は大麻を散布して大麻を摂取させて

トリップさせる事が出来る様になった。


各人の戦闘能力を試す為に行われたハンターとの戦い。

皆は自身が有ったが結果はハンターに2人倒されてしまった。


「鶴瓶さん、これって如何なるんだ?」


鶴瓶と二人、話し合う誠也。


「ハンターを倒せたんだから私達の有用性が発揮された、と上層部は解釈するでしょうね」

「つまり?」

「もっと怪人が増える、って事よ」

「・・・・・」


脱獄についての話がしたいが不味いと判断し

戦闘訓練の体で互いに怪人になり話し合う事になった。

トレーニングルームに移動して互いに組手を行いながら言葉を交わす誠也と鶴瓶。


『脱獄は如何するつもりだよ』

『怪人の戦力をもっと拡充させてから・・・

大体2,30人集まったら脱獄計画を本格的にスタートさせるつもりよ』

『2,30人って・・・一体何人実験で殺す気だよ』

『それは安心しなさい』

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