第74話【激突】
「じゃあ行くぞ黒沢!!」
「おうー!!」
ハンマーとセーバーソーが怪人に向かっていく、だが・・・
「GIGAGAGAGA!!」
「GAGA-」
「!?」
「なにー!?」
ハンマーが巨大なひまわりに阻まれ
セーバーソーを振う腕が朝顔に絡めとられる。
「くそっ!!怪人の増援・・・」
金沢がそこまで言うと朝顔で絡め捕らえれた
腕を振り回され体がぐちゃぐちゃになる金沢。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
黒沢はハンマーを渾身の力を持って振り回し目の前のひまわりを突破しようと試みた。
怪人三体を相手にしては自分でも勝ち目が無いと自覚している。
ならばせめて一体でも道連れにしようと言う事なのだろう。
だがしかし、ひまわりは柔らかく頑丈で攻撃を包み込みダメージを与える事は叶わなかった。
「GI-」
ひまわりが黒沢の目の前に迫る・・・そして押し潰された・・・
「・・・・・これで全員かな?」
ひまわりの怪人が確認する。
「全員だな」
朝顔の怪人が呼応する。
三体の怪人が人間に戻る。
「ふぅ・・・つっかれたー・・・」
大麻の怪人だった少年が懐から携帯電話を取り出す。
「終わったぞ」
『そちらの犠牲は?』
「二人、鶴羽と竹ノ内がやられた」
『分かった、残った三人は自室に戻って待機していろ』
「はーい・・・」
携帯電話を切る、少年。
「なんて?」
「部屋に戻って待機だってさ」
「分かった」
三人は実験場に戻った・・・・・
――――――――――
会議室のモニターから状況を見ているノギクボ製薬の重役達。
「名高い怪人ハンターを犠牲を出しながらといえ
こうもあっさり倒すとは・・・想像以上の出来栄えだな、野木久保君」
「会長、有難うございます」
ノギクボ製薬会長に頭を下げるエリート学者の野木久保 誠二。
「これが・・・人造怪人ですか・・・」
「素晴らしい!!是非とも量産体制の確立を!!」
「まぁまぁ落ち着き給え、まだまだ安定供給は難しい、そうだろう野木久保」
「えぇ、100の実験体の内成功したのは5体のみ・・・まだまだ量産には程遠いです」
「成功率5%か・・・」
「もっと実験を行えば安定供給できるのでは?」
「うむ、何れにせよ戦闘能力はこれではっきりした
我が社はこれより人造怪人作成に力を入れていく、以上、解散」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます