怪異の掃除人は日常を満喫する

登場人物紹介

曽根崎慎司（31）

表向きはオカルト専門のフリーライターであるが、本業は不気味な事件を解決する「怪異の掃除人」。普段は生活能力の無いただの怪しい三十路。

相当な額をふっかけているようで、金には困っていない。

もじゃもじゃの髪に目の下のクマと見た目はだらしないが、きっちりスーツを着て背筋を伸ばしている。逆に不審者感が増しているのはご愛嬌か。

感情表現が壊れており、思い通りの表情を作れない事がある。なのに尊大な態度は崩さない。

竹田景清（21）

文学部に所属するツッコミ体質の大学三年生。放っておくとすぐ餓死する曽根崎の身の回りの世話するアルバイトをしている。

土壇場に強く、お人好しな性格。ルックスは良く、左目の下に泣きぼくろがある。

たびたび曽根崎に連れ回され、そのたび事件にがっつり巻き込まれている。色々あって最近三千万円の借金を背負ったので、金払いが良くボーナスもつけてくれる曽根崎からますます離れられなくなり、頭を抱えている。

阿蘇忠助（27）

曽根崎の腹違いの弟。警察官でありガタイが良く、実際腕っぷしは強い。

兄がアレなので自然と家事能力が上がり、料理の腕前は天下一品。また面倒見がよく常識的なので、怒りながら他人の世話をするその姿から「キレ気味ナイチンゲール」というあだ名がついている。

曽根崎に警察では解決できない事件を持ってくる事が多いため、ついでに巻き込まれている。苦労人気質だが、まあまあ何とかやっている。

月上柊（26）

怪しげなオカルト雑誌の編集者。よく曽根崎に記事の依頼や、事件の調査依頼を持ってくる。

見た目は艶やかな黒髪を背中まで伸ばした絶世の美女だが、戸籍上は男。トランスジェンダーのレズビアンなので、恋愛対象は女性。

高飛車で好奇心旺盛、ついでに好戦的だが、根は優しい。恋愛関係の話になると、勘の鋭さが増す。

三条正孝（21）

景清の友人。理学部に所属する大学三年生で、底抜けに明るい性格。

将来の夢は教師で、その為に今は家庭教師をしている。生徒の大江からまっすぐな恋愛感情を向けられているが、本人は気づいていない。

割とバカ。でも人生楽しそうだし、いい先生になるだろう。

藤田直和（27）

阿蘇の幼馴染で、景清の叔父。爽やかなイケメンで人当たりも良いが、男でも女でも揺り籠から墓場まで抱けると豪語する性的人類愛者。隙あらば身近な人間も食おうとするので、油断ならない。

心の中では景清や阿蘇の事を大切に思っている。

とあるカルト教団の元後継者で、かなり重い過去があったりする。でも今は元気。

むしろ色んな反動で、景清に対する叔父バカが進行している。