靴磨きの王 ~聖女が導く異世界統一戦記~

河杜隆楽

(公募用)第一章あらすじ

 吟遊詩人が伝説の王を語る。「黄金の七家」が数百年の間分割統治する世界を、史上初めて統一したのは、靴磨きの少年・ダヴィ。彼は親に売られた元奴隷で、サーカス団に所属する馬乗り芸人だった。同じく団員のトリシャたちと一緒に暮らしていた。


 ある日、ウォーター国のシャルル王子の危機を救ったことで、サーカス団に所属したまま彼の部下となる。友人たちと共に成長し、有能な側近となっていく。


 そして初陣として反乱領主の討伐に従軍する。野戦には勝利し、敵の城を包囲した。シャルルは戦略的に検討した結果、包囲を続けると決めた。しかしダヴィは怯える兵士を助けるために、聖女の後押しもあって、敵城を勝手に急襲する。城を落とすことに成功したが、怯えていた兵士は死んだ。シャルルに激しく叱られて、人を率いる厳しさを教わった。


 その後謹慎処分になったが、すぐに処分は解かれ、北の隣国・ソイル国のアンナ女王の接待を任せられた。機転を利かせて彼女の弱点を見抜き、彼女にコントロールされかけたシャルルを助ける。その結果、アンナ女王にその才能を愛されることになる。


 それからしばらく後、ウォーター国が東のファルム国を攻めた。ダヴィも従軍したが大敗北に終わる。ダヴィは敗残兵をまとめて古城に逃げ、ファルム軍の大軍に取り囲まれてしまう。彼は数百人の味方を鼓舞しながら必死に戦い、聖女の励ましを受けながら、籠城戦を続ける。


 彼を助けようとして、シャルル王子やアンナ女王が動き、さらにトリシャを中心にサーカス団が特別公演を行って義勇軍を募った。こうした行動が実り、ダヴィたちは助け出されることになる。無事に帰還した彼に会ったトリシャは、彼に恋をしていることに気づくのだった。


 こうしてウォーター国に戻ったダヴィだが、助けた交換条件として、アンナ女王の下に派遣されることになった。

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