【次郎勢学園】Play of lying

なんきょく

プロローグ

悲痛。

混沌。

残酷。

そんな「ゲーム」の物語。








ここは「私立次郎勢学園」。

他の学校ではありえない校長、教師、システム、部活がわんさかとある。



「でさ~清掃のおっちゃんに言ってやったワケ!」

「はははw」


2人並んでまるでカップルのような距離で話をする、「笛口 音哉」と「桜庭 涼介」


「お?なんだBL展開か?」

「オイ」

絶妙に二人を煽ってくる「南沢 旭」


「ガキが...舐めてると潰すぞ」

「こえ~」

「ま、まぁまぁ...」

落ち着いた口調で止めに入る「小倉 師音」


ドンッ

「おっと」

「あ...ごめんなさい」

「本読みながら歩くと危ないぜ嬢ちゃん!」

「うるさい」

分かりやすく音哉を嫌う「菊地 優白」


「もうそろそろ昼休み終わっちゃいますよ!」

「うわ、ホントだやば」

「時計はちゃんと見るように!」

厳しめに注意をする「想良 雪姫」


「ねえねぇねぇ5時限って移動だっけ??」

「そうだな」

「まずい!急がなきゃ!」

かなりの焦りを見せる「宇都宮 優」。


「俺はやっぱり狙撃かな、L115A3たまらんよあれ」

「我は近接派だな」

何やらFPSっぽい話をしている「枝川 浩行」と「Felix」


「近くに『激辛パフェ』ってのが出来たらしいんだけど、今度行かない?」

「え~何それ!?行く行く~」

JKらしいガールズトークを交わす「政 照美」と「谷城 智夏」


「だ~ん~な~さ~ま~~~!!!!」

「うおっ!?いきなり来るなよ!」

凄い勢いで涼介に飛び付く「笹川 アイ」


「いや本当、何で俺のペン咥えられてんの...」

『全部ギンの興味だからしょうがない』

何か口論(片方は文論)になっている「高砂 綾斗」、「古閑 抄雪」


「...あ、もうこんな時間」

「近江原くん、遅れちゃうよ~!」

眠そうな口調で喋る「近江原 丞」、そして「森 薫」。


こんなにも個性的なメンバーがそろう俺が通っている次郎勢学園。入学当初は意味が分からなかったが、だんだんと慣れてきたように感じる。


やっぱり、この学校に入って、よか_____________________


「ゔっ!??!?」


刹那、激しい目眩と頭痛に襲われ、一瞬で俺は動けなくなってしまった。

いや、

「俺」だけじゃない。


「がはっ...!?」

「ふにゅ....うぅぅ....!??」

「ああああ....あ...!?」

「うぇ....うっ.......」

涼介....笹川....近江原.....

薫.....

これもしかしたら、

1-3全員この状況か...?

嫌な予感が頭を過った。

と共に、俺はついに意識を手放した___







続く

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