第54話朝から…邪魔が入る

朝5時前、晴斗は寒さで目が覚めると、布団が無くなって、凜が使っていた。

…凜の布団は麻莉菜が取ったのか。


麻莉菜を見ると寝相が悪く、布団からはみ出て寝ていた。


晴斗は麻莉菜に布団をかけ直し、凜の布団に入り、二度寝しようとして、起こしてしまった。

「起こしてごめん。」

「…どうしたの、寂しいの。」

…寝ぼけてんのか。

「そう、一緒に寝ていいか。」

「…いいよ。」


お互いを抱き枕にして、また眠りについた。


朝8時半、麻莉菜に起こされ、目を開けると晴斗は抱き付いたままだった。


「晴兄変態、抱き付いてないで起きて。」


麻莉菜に言われ、凜の真っ赤になった顔を見て、晴斗は布団を被りキスをすると、珍しく凜からもしてきた。

「…麻莉菜にバレちゃうかも。」

「バレてもいいよね。」

「…ダメだよ。」


麻莉菜に布団を剥がされてしまった。

「コソコソと何してるの。」

「そうだなぁ内緒。」

「凜姉何してたの。」

「…晴くん‥内緒だよね。」

「麻莉菜が少し邪魔だからさ、着替えて来て。」


麻莉菜は、また気になったのか聞いてきた。

「二人は付き合ってるの。」


晴斗は凜に、小声で言っていた。

「少し笑って」


急に二人に笑われると麻莉菜は困っていた。

「二人でからかったの。」

「バレたか‥麻莉菜が凜の布団を取るから、俺も布団取られて、凜と寝てただけ。」

「そうだったんだ、別に抱きつかなくても。」

「俺、寒かったから…それより、準備したら買いに行こうか。」


麻莉菜はプレゼントを買って貰うのが嬉しいのか、喜んで寝室を出て行くと、二人は‥また布団を被っていた。


「麻莉菜は子供だな。」

「…可愛いね。」


朝から晴斗は、凜にイタズラをしていた。

「誰かが、部屋に入って来るかも‥だから‥やめて。」


晴斗が返事をしようとすると、また布団を麻莉菜に剥がされた。

「またコソコソしてる…早く朝ごはん食べて行こ。」

「あぁ‥分かったよ。」


凜は真っ赤な顔で起きると、二人は洗面台に向かった。

「ここ親戚の家だからね、見られたかと思って‥もうやめてよ。」

晴斗も申し訳なさそうに何度も謝ってい。

「…嫌がることしてごめん‥本当にごめん。」

「…親戚の家、だから‥早く帰ろうね。」

晴斗は笑っていた。

「恥ずかしそうに言うなよ‥早く帰ろうか。」


二人がキスをしようとすると、ドアを開けられた。

「ねぇ‥遅いよ。」


同時に振り向くと、麻莉菜が少し怒って立っていた

「麻莉菜、邪魔すんなよ。」

「凜姉、顔が真っ赤だけど何かされたの。」

「えっ‥してないけど。」


晴斗を無視して凜に聞いていた。

「麻莉菜、何もされてないよ。」

「晴兄が邪魔って言うから、変なことされたのかと思ったよ」

「晴くんは、大丈夫だよ。」

「凜姉が、そう言うなら。」


「もういいか、早く食べて麻莉菜のプレゼント買いに行くぞ。」

「二人を待ってたんだけど、晴兄はふざけてるの。」

「ふざけてない、ほら早く。」


麻莉菜に殴られたが、痛くなかった晴斗は無視してリビングに向かった。


ご飯を食べ終わると、洗濯が終わった服に着替えて、買い物に向かった。


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