第20話親戚に会いに行く前にデート?

朝、凜に起こされていた。


「…きて」

「…晴くん起きてよ。」

「…あぁ凜か、お腹に乗って‥苦しいから降りて、起こしかた荒いんだけど。」


晴斗は寝ぼけて、気付かずに凜を引っ張り横に寝かせていた。

「…もう晴くん」

「…もうすこし寝る。」

「晴くん寝ぼけてるの…今日から、三連休だから親戚に会いに行くんでしょ。」


…あぁそういえば、約束してたなぁ

「……」

「晴くんってば、起きてるでしょ。」

「そんなに横でうるさくされたら寝れないし、なんで横で寝てるんだ。」

「…いいからすぐ降りてきてよ。」

「…痛」

晴斗は頬っぺたをつねられ、凜は部屋から出ていった。

…なんだよ凜の奴、横に寝といて痛いなー、すぐ降りて来てとかまだ9時過ぎか。


1階に降りて皆に挨拶を済ませた。

「晴やっと起きたね、凜ちゃん顔赤くして降りて来たよ。ふふっ」

「顔赤いのは知らんけど、凜が俺の上に乗ってたのに、急に横で寝てたからビックリしたよ。」

「…違うよ‥起きないから‥乗ってた、晴くんが引っ張ったんだよ。」

「あらあら誠さん、凜ちゃん大胆ねぇー」

「凜も晴斗も仲良しなら、よしだよ、ははっ」

「…晴くんふざけてるの。」

「えっ何が‥」


そこから頬を赤くした凜にビンタをされ反抗せず、晴斗は怒られた。

…急に怒られても、事実を言ったのに…


「晴斗くん今日は昼頃に親戚の家に着いたら良いからね。」

「今10時前だからね、寄り道したら遅れると思う。」

「父さん達は、先に行っくから。」

「なら今から出掛けてくる、凜は来る。」

「…一緒に行くけど、どこ行くの。」

「抹茶食べに、あと俺の鞄、凜が背負ってね早めに出掛けるよ。」

「うん」

数十分後、身支度を済ませてリビングのドアに手をかけた。


《いってきます》

「晴と凜ちゃん、デート気を付けてね。」

「優樹姉わかったよ」

「…うっ」

凜は頬を赤く染め小走りで先に出ていった。


「ここから観光と抹茶食べに一時間掛かるからね、用があったら教えてね。」

「うん…分かった。」



一時間と少しバイクを走らせて祇園に着いた。

「よし凜降りて鞄貸して。」

「何か食べよ。」

「何食べる、この先にイタリアンとカレーとかいろいろあるよ。」

「カレーでいいよ。」


…最近凜は買い物の時とか手を繋いでくる事が多いから聞いてみるか

「なら行こっか、人多いし手を繋ぐか。」

「…うん」

凜は嬉しそうに晴斗の手を握り歩いて、カレー屋に行った。


「私はカレーオムライスね。」

「分かったよ。」

そのあと注文して、ゆっくりとカレーを食べて外に出た。


「晴くん、辛い物食べた後はちょっと暑いし次は甘いもの。」

「確かに暑い、甘い抹茶食べるか。」

「最近抹茶食べたいときがあるし行こ。」

「分かったよ。」

二人はレトロな町並みを見ながら手を繋ぎ、抹茶を食べるためお店を選んでた。


「手入れされてるけど、レトロな町並みは良いよねぇー」

「綺麗な町並み見ながら、歩くのも良いね。」

「楽しいか。」

「うん、楽しいよ。」

「凜も楽しいなら来て良かった、そこに美味しそうな抹茶あるよ、どうする。」

「美味しそうだし‥入ろう。」


店内に入ると、他のお客さんのテーブルから抹茶と甘い香りがしていた。


「凜どれも美味しそうだよ、まぁ抹茶あんみつ頼むんだけどね。」

「私は抹茶パフェ。」


店員を呼び注文をして来るまで話をして待ってた。

「晴くん来たよ。」

「さっそく食べよ。うーん程よい甘さがいいよねぇー」

「私のも美味しい」

「本当、美味しそうな顔するね。」


食べ終わり外に出た。

「もうすぐ13時なるから、おみあげ買って帰ろうか。」

「‥もうそんな時間になったんだね、また来ようね。」

「また来よう次は観光もしようか。」

「晴くんとまた二人きりで観光ね。」

「凜が二人きりが良いなら、二人で来ようね。」

「うん‥約束だよ。」

「あぁ、約束だ。」


…やっぱり落ち着くなぁ



このあと、おみあげを買って親戚の家にバイクを走らせた。

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