第55話 ドキドキのジョブ変更


(さてと。どれにしようかな)


 自分は岩場に腰をおろして体を横に新たなジョブを考えていた。


(んー。そろそろネタ的なジョブやってみたいかな~)


 日本でゲームをする際、ゲームを持続して飽きずにプレイする為にと様々なサブキャラクターを制作する事がある。

 それはメインとは違うタイプであり、別の自分として楽しむ事をしていた。


(以前eggで遊んだMMOだとタイプの違う3キャラ作って楽しんでたな。んー、折角シャロット様からジョブ枠増やしてもらったんだ。一個くらい入れてみようかな)


 自分は目の前にステータス画面を出そうとした。


(でもその前にっと。ねぇ、ユイシスオススメのジョブはあるかな?)


《はい、基本上位職をオススメします。その中でもミツには【魔法剣士】と【マジックハンター】をオススメします》


 自分の質問に直ぐに返答をくれるユイシス。

 オススメするジョブはやはり上位だった。


(両方とも魔法関係だね)


《ミツのステータスはバランス良く上がってます。この時点で先程のジョブは(剣)(魔)(矢)3点を上げる事ができます。今後のミツの戦闘が安定すると思われます》


(あー、なるほどね。確かに魔法剣士に(剣)と(魔)マジックハンターは(魔)と(矢)だね。ありがとうユイシス)


《では、こちらに転職でよろしいですか?》


(うん、ちょっと待ってね。先に2つを決めようかな、その2つは後に宜しくね)


《解りました》


(さてさて。4つ中2つは決まったと。後はと……)


 ミツはフッと横を向き、焚き火の前で談話している仲間の皆を見て考えた。


 皆は焚き火を囲む様に何気ない会話をしている。



(そうだ!)


《ミツ、決まりましたか?》


(うん、決まったよ。偽造職を【料理人】サードを【ジョングルール】フォースを【魔法剣士】フィフスを【マジックハンター】にお願い)



 選んだのは【料理人】と【ジョングルール】料理自体は皆の為にもなると思い選び、そして音楽家はネタ枠として選んだのだ。


《転職を行います。偽造職を【料理人】に変更してよろしいですか》


(宜しく)


《【料理人】にジョブが変更されました、ボーナスとして以下のスキルから5 つお選び下さい。既に習得済みのスキルは非表示となります》

 


※スライス

※みじん切り

※料理

※解体

※素材の心

※火耐性

※水耐性

※思考転換


(おっ。やっぱり料理人だけに調理に関係するスキルがあった。ユイシス、説明お願いして良いかな?)


《はい、では上から。〈スライス〉〈みじん切り〉此方は攻撃スキルです。共に敵を鋭い斬撃にて攻撃します》


(あっ、これは攻撃スキルだったんだ。〈料理〉はそのまま言葉通りかな?)


《はい、作られた料理の質を上昇させます。また、ミツ自身の記憶にある料理を作り上げる事ができます。〈解体〉モンスターなどの解体技量が上昇します》


(記憶と言う事は食べたことない物は無理か……。解体自体は今迄考えた事なかったな。倒したモンスターはアイテムボックスに全部入れてたし。あれ、もしかして今迄解体費用とかかかってたのかな? それ考えると自分でモンスターの解体した方が報酬も増えたりするのかな? それも考えないと後々だめだね)


《次に〈素材の心〉調理を行った料理の品質を上昇させます》


(ほー、便利だね)


《次に〈火耐性〉〈水耐性〉こちらは受けるダメージを軽減します》


(耐性スキルは欲しいかな)


《最後に〈思考転換〉様々な料理のアイディアを出す事ができます》


(料理限定なのかな?)


《はい、料理限定でのアイディアを出します。ちなみに【料理人】限定スキルは〈素材の心〉となっております》


(ありがとうユイシス。さて、どれにしようか。と言ってもこれはそれ程考える程でも無いかな。ユイシス〈料理〉〈解体〉〈素材の心〉〈火耐性〉〈水耐性〉を選ぶよ)


《選択により〈料理〉〈解体〉〈素材の心〉〈火耐性〉〈水耐性〉を習得しました》



料理

・種別:パッシブ

自身の味わった事のある料理を調理できる、レベルが上がると料理の技量が上昇する。



解体

・種別:パッシブ

素材の解体ができるようになる、レベルが上がると解体の技量が上昇する。



素材の心

・種別:パッシブ

調理時に使用した料理の品質を上昇させる、完成した料理は満足度と満腹度が50%上昇する。



火耐性

・種別:パッシブ

火攻撃に対してダメージを軽減する、レベルが上がると効果が増す。



水耐性

・種別:パッシブ

水攻撃に対してダメージを軽減する、レベルが上がると効果が増す。



(よし、先ずは一つ目のジョブが決まった)


《次に転職を行います。サードジョブを【ジョングルール】に変更してよろしいですか》


(一か八かのネタとして選ぶジョブの音楽家! お願い! 面白……良いスキルが来ますように!)


《【ジョングルール】にジョブが変更されました、ボーナスとして以下のスキルから5 つお選び下さい。既に習得済みのスキルは非表示となります》



※口笛

※不協和音

※ヴァルキリーメロディー

※マジシャンメロディー

※ララバイメロディー

※プレザントメロディー

※ドレドメロディー

※楽器演奏術



(流石音楽関係のジョブだけに色々出たね。ユイシス、説明お願い)


《はい、では上から〈口笛〉音を出すことで自身に敵対する者を呼び寄せます。〈不協和音〉奏でる音にて周囲へダメージを与えます、効果は仲間にも与えますので使用時には注意です》


(使い場が解らない2つだね……)


《〈ヴァルキリーメロディー〉女性限定にて戦闘能力を上昇させます。〈マジシャンメロディー〉魔力を扱う者の能力を上昇させます》


(まぁ、この2つは名前から想像できてたよ。しかし、この2つをリッコに使ったらどうなるんだろう……。試してみたい……。ネタだけにどうなるやら……クックックッ)


《〈ララバイメロディー〉対象相手を眠りへと誘います。〈プレザントメロディー〉味方の状態異常耐性を上昇させます。〈ドレドメロディー〉モンスターのステータス低下の効果を出します》



(ララバイ……ララバイ……おやすみよって事ね。状態異常耐性は良いね、ギザギザなハートになるのかな。4階層に居たデビルゴーストみたいに状態異常攻撃するモンスターも今後出てくるだろうし。ドレドメロディーも使い方では使えるかも)


《最後に〈楽器演奏術〉演奏スキルの全ての効果上昇に反映します》


(あー、なるほど。まさに基本がこれなんだ。だとすると5つだけとなると基本の楽器演奏術取るとメロディー全部は取れないのか。何かメロディー系5つ全部取れば条件スキル取れそう感あったのにな~)


《【ジョングルール】の限定スキルは〈楽器演奏術〉となっております》


(これは確実に取らないと駄目な奴だな。よし、ユイシス、ヴァルキリーメロディー、マジシャンメロディー、ララバイメロディー、プレザントメロディー、楽器演奏術の5つに決めるよ)


《選択により〈ヴァルキリーメロディー〉〈マジシャンメロディー〉〈ララバイメロディー〉〈プレザントメロディー〉〈楽器演奏術〉を習得しました》



ヴァルキリーメロディー

・種別:アクティブ

奏でを聴いた女性の戦闘能力を上昇させる、効果は楽器演奏術のレベルで変わる。



マジシャンメロディー

・種別:アクティブ

奏でを聞いた魔術士の魔力を上昇させる、効果は楽器演奏術のレベルで変わる。



ララバイメロディー

・種別:アクティブ

対象を眠りへと誘う、効果は楽器演奏術のレベルで変わる。



プレザントメロディー

・種別:アクティブ

奏でを聞いた周囲の仲間の状態異常耐性を上昇させる、効果は楽器演奏術のレベルで変わる。



楽器演奏術

・種別:パッシブ

演奏スキルの効果を上昇させる。



(ドレドメロディーも考えたけど、ララバイメロディーがあればモンスター対策はこれだけでいいかも。これで2つめのジョブも決まった。さぁ、本番はこれからだ)


《次に転職を行います。フォースジョブを【魔法剣士】に変更してよろしいですか》


(良いですとも!)


《上位職に転職しました。ボーナスとして習得済みのスキルを3つレベルを上げる事ができます》


(よし来た!)


《上げるスキルはお決まりの様ですね》


(うん、以前ユイシスが教えてくれた能力系から選ぶよ。えーっと、魔力増加を3つ上げて)


《経験により〈魔力増加Lv5〉となりました》


(後はメインスキルだね)


《【魔法剣士】にジョブが変更されました、ボーナスとして以下のスキルから5 つお選び下さい。既に習得済みのスキルは非表示となります》


※マジックアームズ

※マジックエンチャント

※マジックガード

※デコイ

※攻撃魔法耐性

※ブレイクアーマー

※魔法威力増加(Ⅱ)



(ふむふむ、何だか気になるスキルがやっぱりあるね。ユイシス宜しく)


《はい、では上から〈マジックアームズ〉こちらは習得済みの魔法属性と同じ武器を生成できます。武器に制限はありませんが自身の手から離れると消滅しますので注意です》


(なるほど、持ってる属性と言うと火玉とか持ってれば火の剣が作れたりするのかな)


《肯定です。次に〈マジックエンチャント〉こちらも自身の持つ魔法属性を実物の武器へと付呪する事ができます》


(いいね、物理攻撃が効きにくいモンスターもいたし。これがあればリック達の武器にも使えるかも)


《〈マジックガード〉魔力での障壁を貼ることができます》


(おっ、障壁系だね。これはマジックって言うくらいだから魔法メインでガードしてくれるのかな)


《マジックガードの効果は魔法だけでは無く物理攻撃も対象です。但し効果は高い分に非常に効果時間が短いので使用には注意して下さい》


(咄嗟の判断でこれを出せれば使えるかな)



《〈デコイ〉周囲モンスターの注意を全て自身に向けます》


(前衛のスキルの一つだよね)


《〈攻撃魔法耐性〉魔法での攻撃にてダメージが軽減します。既にミツの習得済みの火耐性と水耐性と重ね掛けにて使用可能となっております》


(流石ユイシス、自分が聞きたい事が解っていたか)


《〈ブレイクアーマー〉対象の守備力を低下させます》


(敵へのデメリットスキルか。敵に対して速度低下と組み合わせれば使いやすいかも)


《最後に〈魔法威力増加(Ⅱ)〉習得済みの〈魔法威力増加〉の1.3倍の効果を出します。》


(解った、ありがとうユイシス。ちなみに魔法剣士の限定スキルはどれなの?)


《はい〈マジックアームズ〉〈マジックエンチャント〉〈マジックガード〉の3つが限定スキルとなります》


(なるほど。ならそれは取る方向であと2つか……。ユイシス決めたよ)


《どうぞ》


(限定スキルの3つと〈ブレイクアーマー〉〈魔法威力増加(Ⅱ)〉で宜しく)


《選択により〈マジックアームズ〉〈マジックエンチャント〉〈マジックガード〉〈ブレイクアーマー〉〈魔法威力増加(Ⅱ)〉を習得しました》



マジックアームズ

・種別:アクティブ

自身の魔力を使用し習得済みの魔法属性の武器を出現させる事ができる、使用者の手から離れると消滅してしまう。



マジックエンチャント

・種別:アクティブ

対象に対して習得済みの魔法属性を着ける事ができる。



マジックガード

・種別:アクティブ

使用者の魔力の強さに応じて魔法の障壁を展開する。



ブレイクアーマー

・種別:アクティブ

対象の守備力を低下させる、レベルが上がると効果が増す。



魔法威力増加(Ⅱ)

・種別:パッシブ

魔法の威力を増加させる。



《〈魔法威力増加(Ⅱ)〉を習得した為〈魔法威力増加〉のスキル効果は反映されません》


(そっか、これは重ね掛けできないスキルなのか。まぁー、威力が増した事は間違いないんだし、いいかな)


《次に転職を行います。フィフスジョブを【マジックハンター】に変更します》


(よし、最後のジョブだ)


《上位職に転職しました。ボーナスとして習得済みのスキルを3つレベルを上げる事ができます》


(これは〈肉体強化〉を3つ上げておくれ)


《経験により〈肉体強化Lv5〉となりました》


(よしよし、計画通りに行けた)


《【マジックハンター】にジョブが変更されました、ボーナスとして以下のスキルから5 つお選び下さい。既に習得済みのスキルは非表示となります》



※マジックアロー

※スネイクシューティング

※ボマーシューティング

※ドレインシューティング

※インパクトシューティング

※ポイズンシューティング

※メテオライトシューティング

※グリフォンの目


(流石マジックハンター。アーチャーの時より攻撃に集中したスキルだね)


《〈マジックハンター〉限定スキルは〈マジックアロー〉〈メテオライトシューティング〉〈グリフォンの目〉となります》



(ありがとう、なら3つはそれとしてあと2つはどうするかな……〈ポイズンシューティング〉は即毒持ってるから省くとして〈スネイクシューティング〉って何だろう?)


《〈スネイクシューティング〉対象に命中後その部位を麻痺状態とします》


(あっ、麻痺攻撃か。ならこれも省けるわ。だって麻痺攻撃のスキルあるからね。残りのスキル教えて貰っても良いかな)


《〈ボマーシューティング〉命中時に火属性の爆発を起こし敵へとダメージを与えます、効果は使用者の魔力に反映します〈ドレインシューティング〉命中した敵のMPを吸引します〈インパクトシューティング〉命中した場所へ衝撃波を撃ち込みます、威力はスキルレベルに反映します》


(〈ドレインシューティング〉は洞窟内では使えそうだね。洞窟のモンスターが魔力枯渇したら倒せるし、ダメージも与えて倒せるスピードもなお上がる。しかし、ボマーとインパクトは似てる様で違うな……。片方は属性付きの魔力で威力変化、もう片方は属性無しだけどレベルで威力変化)


《ミツの今の魔力値でしたら〈ボマーシューティング〉をおすすめとします。〈インパクトシューティング〉は確かにレベルが上がれば強みとなりますが〈ボマーシューティング〉はミツのステータスが上がれば同じく強くなるので威力の効果は目に見えやすいでしょう》



(なら、それにするかな。後はグリフォンの目で)


《はい、では。選択により〈マジックアロー〉〈ボマーシューティング〉〈ドレインシューティング〉〈メテオライトシューティング〉〈グリフォンの目〉を習得しました》



マジックアロー

・種別:アクティブ

魔法の矢を生成できる、生成できる矢は自身の取得済み攻撃属性魔法に限る。



ボマーシューティング

・種別:アクティブ

命中した場所に爆発を起こす事ができる、威力は使用者の魔力に反映する。



ドレインシューティング

・種別:アクティブ

命中した相手のMPを吸引する、命中後の矢を触ると吸引したMPを取得できる。



メテオライトシューティング

・種別:アクティブ

使用者の最大的一撃を与える、使用者の半分のMPを消化する。



グリフォンの目

・種別:パッシブ

矢でのダメージを2倍にする。



(おっ、終わったー)


《ミツ、お疲れ様です。今後はジョブの上がり次第変更をする事をおすすめします》

 

(ほんとだね……。流石にこんなに多いと考える方も大変だったよ。久し振りに頭使った感じだよもう~。さて、ステータスはどれ位変わったかな)



名前 『ミツ』     人族/15歳



メインジョブ  忍者      Lv14。


偽造職     料理人     Lv1。

サードジョブ  ジョングルール Lv1。

フォースジョブ 魔法剣士    Lv1。

フィフスジョブ マジックハンターLv1。


転職可能 new


【弓術】

【支援術】

【魔力術】

【剣術】


鉄の弓orドルクスア 革の軽鎧 盗賊の腕輪


HP _____282+(45)


MP______615+(45)


攻撃力___342+(65)


守備力___371+(70)


魔力_____298+(105)


素早さ___300+(65)


運 _____305+(65)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ジョブレベルMAX8職


【ノービス】

 All+5

【アーチャー】

 All+5 運+20

【シーフ】

 All+5 素早さ+20

【クレリック】

 All+5 魔力+15 守備力+15

【ウィザード】

 All+5 魔力+25

【エンハンサー】

 All+10

【ヒーラー】

 All+5 魔力+20 守備+20

【ソードマン】

 All+5 攻撃力+20


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


身体強化_____________:LvMax Level up。

痛覚軽減_____________:LvMax Level up。

自然治癒_____________:Lv5/10 Level up。

ミラーシールド______:Lv2/10 Level up。

スティール___________:Lv5/10 Level up。

流し斬り_____________:Lv3/10 Level up。

二段斬り_____________:Lv4/10 Level up。

パワースラッシュ____:Lv2/10 Level up。

シャープスラッシュ__:Lv2/10 Level up。

ファイヤーウォール__:Lv5/10 Level up。

アイスウォール______:Lv2/10 Level up。

罠仕掛け_____________:Lv8/10 Level up。



ブーストファイト____________new。

剛腕_________________________new。

インパクト___________________new。

マーキング___________________new。

物質製造_____________________new。

攻撃力上昇___________:Lv4/10 new。

防御力上昇___________:Lv4/10 new。

魔法攻撃力上昇______:Lv4/10 new。

魔法防御力上昇______:Lv4/10 new。

攻撃速度上昇_________:Lv4/10 new。

絆の力_______________________new。

ハイヒール___________:Lv1/10 new。

エリアヒール________________new。

プロテス_____________:Lv2/10 new。

ディーバールチャンスダイ_____________new。

コーティングベール__________new。

剣術上昇_____________:Lv4/10 new。

挑発_________________:Lv1/10 new。

二刀_________________________new。

投刀_________________________new。

残像_________________________new。

秘密探知_____________________new。

影分身_______________________new。

パワースイング______:Lv2/10 new。

カウンター__________:Lv5/10 new。

吸血_________________:Lv3/10 new。

吸引_________________:Lv3/10 new。

超音波_______________:Lv2/10 new。

二段突き_____________:Lv3/10 new。

槍術上昇_____________:Lv5/10 new。

かぶとわり___________:Lv4/10 new。

波斬り________________:Lv1/10 new。

追撃__________________________new。

デモンズソウル_______________new。

ファイヤーボール_____:Lv4/10 new。

アイスジャベリン_____:Lv2/10 new。

コールドブレス_______:Lv3/10 new。

フレイムランス_______:Lv1/10 new。

スパークアクション___:Lv1/10 new。

ライトニング_________:Lv1/10 new。

アビス________________________new。

アンデッドオペレーション____new。

連撃__________________________new。

剣の舞________________:Lv1/10 new。

罠解除________________:Lv5/10 new。

トラップ探知_________:Lv1/10 new。

獣の目________________:Lv4/10 new。

矢制作________________:Lv8/10 new。

正拳突き______________:Lv1/10 new。

力溜め________________:Lv2/10 new。

ラッシュパンチ_______:Lv1/10 new。

岩石割り______________:Lv1/10 new。

料理__________________:Lv1/10 new。

解体__________________:Lv1/10 new。

素材の心_____________________new。

火耐性________________:Lv1/10 new。

水耐性________________:Lv1/10 new。

ヴァルキリーメロディー______new。

マジシャンメロディー________new。

ララバイメロディー__________new。

プレザントメロディー________new。

楽器演奏術___________:Lv1/10 new。

マジックアーム______________new。

マジックエンチャント________new。

マジックガード______________new。

ブレイクアーマー____:Lv1/10 new。

魔法威力増加(Ⅱ)___________new。

マジックアロー______________new。

ボマーシューティング_______new。

ドレインシューティング_______:Lv1/10 new。

メテオライトシューティング______________new。

グリフォンの目______________new。

   

スキル合計数147個


※※※※※※※※※※※※※※※※


称号

   『救い人』


(いやー、増えた増えた。以前と比べたらステータスもスキルも倍は増えたかな。正にホクホクやで)


〘ちょっといいかしら〙


(えっ? シャロット様?)


 突如頭の中に創造者たるシャロットの声が聞こえたと同時に、自分の意識がスッと眠りに入る様に消えた。


 目を開くとそこには二人の女の子と女性が畳の上でちゃぶ台を囲み座っていた。



〘おー、来た来た〙


「相変わらず突然ですねシャロット様は、昨日合ったばかりですよ」


〘ハッハハハ。私もこんな短い間に人間に会う事は無いぞ〙


《ふー》


 口を大きく開き、高笑いをするシャロットの横ではお茶を啜るユイシス。

 先程のアナウンス後だけに疲れているのか。



「あっ。ユイシス、さっきはありがとうね」


《いえ、ミツのサポートが私の役目ですから》



 ニコリと笑顔を返すユイシス、その笑顔は正に女神の微笑みの様に綺麗な物だった。

 しかし、着ている服はご主人のシャロットに似た感じのTシャツにGパンとラフな服装だった。

 因みにTシャツにはシャロットみたいに、神様偉い! とプリントなどはされておらず無地のシャツだ。

 違いを上げるならシャロットには無く、ユイシスにはある豊満な胸で膨らんだシャツなくらいだろうか。


(うっ、目のやり場が……)


〘おーい、エロ猿〙


「ちょっ! 誰がエロ猿ですか!」


〘フンッ、アンタの考えなんて筒抜けよ。まったく〙


《フフフッ》


「でっ! そんな事よりまた何か御用で?」


〘まーね、面白いくらいアンタが成長するから、アンタの事を見てたのよ〙


「はい、それはシャロット様のお陰様でもありますから」


〘フフン! 解ってるじゃない。でっ、今回はまたアンタがスキルがかなり増えたでしょ、そのプレゼントよ〙


「本当ですか! ヤッタ!」


《ジョブの増加枠の効果もありますが、ミツ自身戦闘を頑張られてますからね》


「エヘヘ、そんなこと無いよ……チラッチラッ」


 よしよしと自分の頭を撫でてくるユイシス。

 中身は三十過ぎとは言えユイシスの様な美人さんに頭を撫でられるのは嫌な気分にはならないものだ。


 問題はそこではない。

 元々背の高いユイシスが正座状態になると隣に座っている自分の視線の高さはどうしてもユイシスの胸部分と重なってしまう。

 その為悪気は無くとも視線はユイシスのエレベストへと向かっているのだ。


〘ムッ……。プレゼント止めようかしら〙


「いやいや、悪気はないんです! ごめんなさい! もう見ませんから!」


《ご主人様、ミツも男性。女性の魅力には勝てませんよ》


〘フンッ、只のエロ猿なんじゃないの〙


《ご主人様も元の姿をお見せになればきっとミツもご主人様に魅力されてしまいますよ》


「えっ?」


〘……〙


 ユイシスの言葉にそっぽを向くシャロット。

 ボリボリと加えた煎餅を食べる音だけがその場をしめていた。



「シャロット様のその姿って仮のもの何ですか?」


〘……。ユイシス余計な事を〙


 パチンッ


 ため息をつき、お茶を啜るユイシスを見ながら目の前で一つ指を鳴らすシャロット。

 すると、瞬きほどの速さで目の前のシャロットの姿は変わり、先程の見た目とは違い、そのまま20代へと子供っぽい姿は大人びた顔立ちと、ユイシス程ではないが胸も体付きも変えて目の前に表したのだ。

 但し着ている服は以前と同じくTシャツに神様偉い! のプリントをしたシャツと短パンに素足と服装に代わり映えは無かった。

 


「……えっ。 えええ!」


〘五月蝿い! バカ者〙


「フゴっ」


 あまりの変貌に一番の驚きに声を上げる自分に、五月蝿いと一言ちゃぶ台の上に置いてある茶菓子を口へと詰め込むシャロット。


《どうですミツ。ご主人様はとても美しいでしょ》


「ゴホッゴホッ……。たっ、確かに。ユイシスの言うとおり綺麗だね正に女神様だ。あっ、ちなみに自分はユイシスも美人さんだと思うよ」


《フフッ、ありがとうございます》


〘フンッ。さて、話が逸れたから戻すわよ。今回のプレゼントだけどスキルが今147個だっけ? 頑張ってるご褒美として少し足りないけど、まぁーいいわ。2つ望みを言いなさい〙


 褒められたことに少し照れたのか、先程の不機嫌さも無く話を進めるシャロット。

 以前スキルの一定数を超えた時に呼ばれた事もあり、今回もその要件だとその言葉を聞いて理解したのだった。



「えっ? 自分が決めて良いんですか?」


〘別に良いわよ〙


「では身長を!」


〘……〙


《……》


「それは自然と伸びるのを待ちます……」


〘んっ、うん。そうしときなさい……〙


 悲しきかな。神に望む物が真っ先に身長とは



「えーと。ではですね、判別晶って貰えませんか」


〘判別晶?〙


《ご主人様、外界の者がジョブを変更する際に使う道具ですよ》


〘あーあれね。何に使うのよ、アンタには必要ない物でしょ?〙


「はい、確かに自分は使いませんね。でも今一緒に洞窟を探索してくれている仲間には使える物です。洞窟内の戦闘は自分だけでは無理なものもありました、スキルが増えたのも皆の協力あっての事です。スキルを集めたプレゼントでしたら皆も使える物を是非お願いします」


 判別晶とは冒険者問わず、シャロットの作り出した世界ではこれを使用しないとジョブ(職業)の変更ができないのだ。

 自身はシャロットの言うとおり判別晶を使う事なく、サポーターに着いているユイシスに望めばできる為に使う事はない品物だ。


 自分は判別晶があればプルン達4人のジョブも洞窟から出る事なくそのばで変更ができると思い希望を出したのだ。

 事実デビルオークの経験もだが4階層と5階層のプルン達の戦闘時に取得する経験。

 今は皆ジョブがMaxだけに無駄になってしまっている為に、それを元ゲーマーとしてとてももどかしくも思っていた本音も入れておこう。



〘……。ユイシス、持ってきて〙


《はい》


「ありがとうございます、シャロット様」


〘相変わらずお人好しねアンタは〙


《お待たせしましたご主人様》


 ユイシスが持ってきた物はフワフワと浮かぶ光る玉の様な物だった。

 以前判別晶を見た事ある自分は何を持ってきたのだと思った。


〘あんがと。ん~っと、それじゃコレね〙


 ユイシスの持ってきた光の玉。

 それをシャロットが手に持つとその玉は形をぐにゃりと変えたと思いきや、その手には銀色の花を外装に美しく飾った判別晶があった。


 目の前に現れた判別晶。

 自分はインテリアとかには興味は無かったがその形姿に美しさに見惚れする程だった。


 素晴しい物を頂けたと満面の笑みと感謝をシャロットへと伝えた。



「はい、ありがとうございますシャロット様! 大切にします」


〘当たり前よ。でっ、もう一つの願いは何にする?〙


「そうですね、今はこれと言って欲しい物は思い浮かばないですね」


〘そう、なら私の考えたスキルでもあげようかしら〙


 考える事も無くシャロットの提案を承諾する事にした。



「じゃーそれで。シャロット様から頂くスキルは当たりしかありませんし」


〘さーってと、何にしようかしら~〙


 何処からともなくユイシスが持ってきたくじ箱。

 その外装には何やら大入や当たり等の縁起語が無数に書かれていた。



「くじ箱で決められるスキルって……」


〘何? アンタが引きたいの?〙


「いえ、シャロット様が選んだ奴でお願いします」


〘フフン、素直でよろしい。ユイシス、これね〙


《はい、では》


 ユイシスはシャロットが箱からゴソゴソと取り出した一枚の紙を手に、いつもの様にアマチュア無線機の様な機械をおいている机の前座るユイシス。

 そして、コホンっと一息。


《ご主人様より〈トリップゲート〉を頂きました》


「トリップゲートとな?」



トリップゲート

・種別:アクティブ

自身の一度行った事がある場所へと移動ができる。



「おぉ! 何処でも扉だ! いや、行ったことない場所には行けないっぽいから何処でもじゃないか」


〘喜んで貰えたみたいで良かったわ〙


「ありがとうございます、シャロット様」


《ミツ、一つだけ注意を。ミツの今住む世界では個人の転移魔法はありますが使用時には注意して使用して下さい》


「えっ? それってどういう事?」


〘アンタを上手い事言いくるめて、力ずくでそのスキルを悪用させたりする奴が出るかもしれないから気をつけなさいって事よ〙


「なるほど。解りました、気をつけます」


 今住む世界では転移のスキルは高位の魔術士が使える者は数名確かにいる。

 但しそれは使用距離に応じて自身のMPを大量に消費してしまう物。

 スキルを使用する者は橋が災害で落ちたなど、土砂崩れで道が塞がれた等の、距離的には短い距離でしか使わないスキルなのだ。


 但し、これは創造者たる神のシャロットが選んだスキル。

 通常の基本ジョブを極めて取得したスキルとは違う物である事の凄さに、自分はまだ気づいてはいなかった。



〘と言っても、今のアンタを力ずくができる外界の者が何人居るやら〙


《フフッ》


「あはは、お陰様です」


 その後、バルバラは何処に行ったのかと二人に質問してみた。

 それを聞いたシャロットはフンッと一息後、何も言わない為、少し乾いた笑いをしたユイシスが変わりに答えてくれた。

 どうやらバルバラはシャロットの茶菓子を食べすぎた為に激怒され、食べた分以上の茶菓子買い出しへと走らされてるとの事。

 なので今この場にバルバラは不在と言う事だ。

 食い物の恨みは恐ろしいという言葉はあるが、神様にもそれは当るんだなと少し怒り顔のシャロットを見ると背筋をゾクリとさせるしかできなかった。

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