第63話 もう訳もわかんないし、意味すらわかないような

 という、タイトルしか書けないような意味のないような、あの〜、人によってはですよ、繰り返すようにも見えるくだらねえ〇〇(普通一般の熟語なれど差し障りを考慮し後々抹消す)というものはわたしの中では〇〇というものをですね安直に使ってもいいものなか、もっとですねえ、わかりやすく言いますとディスプレイ上に使うと差し障りのあるものなので、できる限りですね、前後にある比較的日本人に伝わりやすいと思われる類推可能な、あれ? ひらがなにした方がみなさまとわたしが考えていることばを、あの、このばあいはあえて漢字にしないでそれをひらいってしまったほうがいいばあいも、よりおおくのかたがたに、つたわりやすいいとですねえ、そんなもの、漢字に変換してもらった方がパソコンが自動変換してくれるのにわざわざひらがなにあえてわたしが、他の方により伝わりやすくなるかと思ってわざわざとても非効率的な、面倒くさいことをしている訳が……。もう、キーボードを慎重に打つのが苦痛です。まあ皆さんの脳細胞らの持っているであろう〇〇への理解力のスペックなんていう本来アルファベッドで書くべきワード(日本語に変換して用いてしまうと、何かしらの差し障りがある物体的なものを生んでしまい、おそらくですねそこへ魂が入りこられてしまい、それがとくに日本にお住まいのみなさまに良い効果を産むものであれば、それほど慎重に、あの熟語の取り扱いについて、わたしが気をつけなくてもいいものに思われますが、もし万が一日本にお住まいの人々にとって最凶最悪な未曾有なる厄害をもたらすような日本列島史上初の特殊撮影、ああ、CGって表記すればよかったですね、本筋に返せるだけ巻き戻してみますと、現実には誰一人としてですねえ、キングギドラでしたっけ、ああ、わたしはここで使うべき怪獣の名称を間違えたかもしれません。キングギドラのような、明らかに特撮の架空なる世界の内でしか生きていられない、わざわざ真空というとりあえず地球上の生物が生きていけない場所に住んでいる設定を脚本家かなにかに台本上へ書かれてしまい、ほぼこの着ぐるみだろうと、より多くの方が普遍的に思ってしまうような、ある意味この世界に存在する可能性が極めて少ないような宇宙怪獣などという呼称はある意味においてはかなり哀れに感じるようなものですね、しかもほぼ確実に悪役だと思われがちな、例えていうならば、もうすでに亡くなられてしまわれた大相撲という呼称を使っている公益法人を名乗っている、いかにも古来より国技と言われていたと多くの方に誤解されがちな組織らしきものであるところのたぶん定期的に開催されるるだろうと考えられそうな、横綱といういかにも昔から番付に書かれていそうで、その実、明治以降に一人の自分勝手ってな、もののせいで仕方なく書かざるを得なかったらしいです。一応最高位にあることになっている横綱の地位で強すぎてアンチばかりな完全なるヒールあるいは嫌われもののような存在などという、映画などの物語に悪役はいないと話に奥行きがなくて面白くないよなと思われて、なんだか、かわいそうにも見える存在を悲しく思う僕のような存在を……)……俺様的にはもう限界です。ただですねえ、普通にキチガイだと思われても、確たる反論を出来得るべき証拠があるのかどうかもわからないような人間がですからね。ここまでわざわざ、他の方々を困らせかねないような難解であまりにも最後まで読み通すことなど不可能に近い文章をあえて狂人というわけのわからないものがわざわざ「本当にあの人、狂ったようね」とより多くの方々に思わせたいかのようないかにも、どこかが、おかしいし特に意味もない物事を適当に書いたとしか思われ難い奇妙奇天烈とも言えそうなものを普段はなるべく楽な方へ進んでいるようにしか見えないおいらが、あえてですね、書く行為自体がいつもと違い、とても苦しく、普通ならとっとと書き終えられるような文字数を書くのに、ある意味で、死をも覚悟しなくてはならないと感じてしまうような、物書きの一人としてこの内外の意味もなき苦行の辛さなど他の誰にもわかり得ないような、なんだか、いかにも気が狂いきり、真っ当な筋の通す余地もなく、また誰も読まないような、あるいは己の文章をもう二度と読まないと気味悪るがって、どんどん読まなくなる方々をさらにもう一歩、引かせてしまうようなものを進んで書いて、内外の耐えががた苦痛を自ずから喜んで受けるような行為にしか見えぬ、本当に愚かとしか思えない事柄を喜んで受けて、ええ、たとえ誰一人として読む気にもならず、なおかつ、誰一人として読み通したところで、その実いま持って本当に伝えたいことをたやすく読者に気づかせぬようにわざわざ読みにくくしていることなどと、あまりにも深謀遠慮が度を越しすぎて、本来の言わんとするものをですねえ誠に日本語をかくときはこれは一体なにものと疑念を抱かせんがために未だ本当に書きたいものはその入り口すらある場所をも見つけられないためのキチガイ話による心の受けたる苦しみをある意味別の喜びの雷撃に撃たれたかのごとく、周りから無駄無駄無駄と言われ嘲られ時には命を奪われるようで……ははは、実はですねえ途中が迷走してても最終的には全てがピタッとおさまります的なグレート・マジシャンさえも脱出不可能なような牢獄から美しい文章のラストがあるに違わないという皆さまの期待を残酷なまでに切り裂くため。ここまで読み通したところでなんの面白みもなければ、ただただ徒労しか与え得ることしか出来ないとなると読者はどう考えても納得がいかない、ようやくここに辿りつくこととなって、わたしは不条理の世界を思わずにはいられないと感じていただきたく、今回ばかりは広く深くご理解いただけますようにお願いし、苦しみという全くもって我らに必要がないと思えるような事象を、今回のみは自ら進んで鬼のようなる冷酷な恐ろしかるもののみをさらけ出し、時に自らをも破壊しかねない不眠の呪詛をあえてこの身に掛けまして、ようやくここまでたどり着いた次第であります。どうぞ怒りに任せてわたくしをフォローから外し私の存在自体をなかったものとしていただいても全くもって構いませんし、こちらからは復讐に呪いの炎を打ち付けるような真似はほぼ絶対に極力いたさぬようにいたしますので、皆さまはわたくし対して、なにも恐れおののくことはありません。私なき緩やかで穏やかな平凡という素晴らしき生き方を皆様の天寿の終いの終いまで、末長く穏やかな平凡の日々を末長くおられることを全力を持って祈願させていていただきます。この小さき仏神両統は広く神仏をお招きしたわたしのプライベート・パワースポットのようなものでして満願成就の気を広く通じ給わんこととしてただ一心に祈るのみ的な感覚から得る心持ちはいかがでございますか? しかし我らの神仏で絶対できるというお約束はできかねます……要するになんのこちらからは一切の確約は出来かねますという事です。はい、さようなら。


 それでもまだなにか、わたしの超絶技巧のようなものが出て来るぞと期待して残っておられる方に申し上げまする。わたしは今回、不条理の世界への扉を開かせたていただく為に、わざわざ、この一話をサクリファイスとしてあちらの世界の何者かにこれを捧げ、無用なる問答を繰り広げたという誠に常人には理解をも出来ぬ力なき力のような矛盾不能有能らの集まる不可思議な不条理の宇宙が有限なる無限を拡張する様子をただ見かっただけですので、今回の話にはなんの結末もないことを陳謝し「意外なる想定外」を皆さまへのささやかなギフトとし、わたし自身は不条理の歪んだ楽しみ方を自分一人でのみで楽しみます。皆さまにせっかくお贈りしました「意外なる想定外」を決して、お忘れなきように。さあいますぐにお眠りなさい。実のところ、書き出しの頃には脳内におりましたシャーマン的な奇妙なものがなぜか途中で忽然と姿を隠し、いまのわたしは無力無能の単なる老いぼれです。どうせ無意味な話なので、今回ばかりは推敲も必要もなにもないでしょう。いずれにしても正常と狂気のグレーゾーンにわたしの精神レベルが行けぬ限り、次の話には進めませんので、いやあの全く奇妙なるものが今度はいつ現れるか知りませんので、この話自体丸ごと消滅の可能性も大いにあり得ます。奇妙なるものが永遠のさよならをしていたら、即、はい、おしまいですよ。次のお遊びへの供物にしましょう。ああ、勉強でしたね。どうもあいつは帰って来そうにありません。一話まるまる犬死ですな……どうぞ皆さま、ゆっくりとおくつろぎを。

(以後、しばし休眠の心境に入)。では。

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