転生案内人

@YukatukiNikora

第1話 今日俺は死にました転生しました

 俺の名前は山本誠也やまもとせいや17歳高校二年生趣味はラノベやマンガ鑑賞休み時間に自分の席でおとなしくしているようなタイプの人間周りからいわせれば陰キャラだ。

 いつも通り学校へ行きいつも通り授業を受けて休み時間にクラスの中心人物である柴田蒼介しばたそうすけと取り巻きが騒いでいるのを煩わしいと感じる毎日を過ごしていた。

 ある日の学校帰り柴田蒼介しばたそうすけがこれみよがしに女の取り巻きを連れて帰っていた。そこには俺が好きな同級生である羽山恵花はやまけいかもいた。あいつと羽山とその他は楽しそうに話しながら帰っていた。世の中は理不尽だなと悲しみと嫉妬と羨望の眼差しを向けながら歩いていたら、横から強い衝撃が走り視界が一瞬でブラックアウトした。

 

・・・「ここはどこだ?」


 目が覚めると何もない広い場所で俺は椅子に座っていた。


「おや目が覚めたかい?」


 顔を上げると大きいコートを着た男がそこにいた。


「あなたは一体?ここはどこですか?」

 

俺は質問してみる


「俺は転生案内人ここは死後の世界と現世の狭間的な場所だ。」


 目の前にいる彼から衝撃的な言葉が飛び出す。異世界案内人?死後と現世の狭間?ということはやはり俺は死んだのか・・・おぼろげながら記憶を思い出す。

 あの時俺はショックを受けていたことと余所見をしながら歩いていたため赤に変わった信号に気づかずクラクションを鳴らしながら走ってきた車にぶつかったのだろう。


「混乱してるかもしれないが話の本題に入らせてもらう、君の次の人生すなわち転生先なんだが異世界で過ごさないか?」


 ん?今何て言った?異世界?もしかしてラノベでよくある異世界転生イベントか?


「行きます!!!」

「え?そく「行きます行かせてください!!」

「分かったから落ち着いてくれ説明をする」

「すいません自分異世界に憧れていたものでどんな世界かも聞かずにはしゃいでしまいました。」

「まあ多分君の思っている異世界のイメージ魔法とか特殊な力もあるし、異種族エルフやドワーフもいるし、ドラゴンや魔王もいる世界だだからこそ危険もまた違うけど、そこは転生特典として最初から基礎能力は高くどこに行っても基本重宝される存在になるだろうそれに君にはこの世界で異能を持つことの出来る適正者だ」

「異能?なんですかそれは?」

「現地の者にはない特殊な力だ転生者である君は異世界で異能の力を発揮することが出来る君の能力は・・・」


 すごい!!!俺の次の転生先はダンゴムシの世界とかいわれたらどうしようとか一瞬思ったけど俺の想像通りでよかったしかも、異能というチート特典と最初から基礎能力が高いということはパラメーターがオールマックスとかそんな感じだよなやべえテンション上がりすぎて早く異世界行きてえ案内人の話は続いているが正直頭の中は異世界で頭がいっぱいだ。


「説明はここまでだ他に質問があれば答えるぞ」

「大丈夫です」

「そうかなら最終確認だが、君はまた地球の人間に転生して生きることも出来るが本当に異世界に転生していいんだね?」

「はい僕の心はもう決まっています異世界に転生させてください!!」

「分かった君を異世界に案内しよう君が異世界の歴史に名を刻む伝説を作ることを祈っているよ」


 彼がそうつげた瞬間僕の意識が飛んだそして目が覚めた時見知らぬ天井だった。


「あら起きたの私達のかわいいジェニス」

 

そう言って俺を抱き上げる若い夫婦?がいた。

 何日か観察してみて分かったが俺はどうやら赤ちゃんになったみたいだ。

 

髪の毛は金髪で目の色も青く前世の日本人の姿とは全然違う。そしてこの夫婦が俺の両親父の名はアレス・クリストファー背が高く金髪青い瞳の爽やかイケメンといった感じで母の名はロイラ・クリストファーという黒髪で目が薄い緑色美人で清楚な落ち着いたまさに貴婦人という感じの雰囲気でアースライム王国のクリストファー領に住んでいるらしい。(俺は貴族の家の次男みたいだ)

 

 兄のアイラスは見た目は小学校低学年くらいで俺と違って母と同じ緑色の目をしており、優しそうな雰囲気で(後から分かったがこの時アイラスは5歳)俺のことをボーっと見つめたと思ったらいきなり抱き上げてジーっと見つめてまたすぐに戻すということを何回かしていた。恐らく初めて出来た弟にどう接せばいいかわからないみたいだ。

 それから俺は自宅である広い屋敷を歩けないのではいはいで見て回りたまに兄や使用人見つかり捕まった。

 

 建物はレンガのようなもので建てられていて明かりは魔石というもので出来ておりスイッチみたいなものがついているので明かりをオンオフ出来た。お風呂は使用人が魔石を使った蛇口からお湯を出して浴槽にお湯をはっていたので魔石は便利だなと思った。

 

ある程度屋敷を見回ったので転生者だけがもつ自分の能力を使ってみた。

 俺の能力は簡単に言えば触れたものに磁石のN極かS極を与え触れたもの同士で引き合わせたり引き離したり、いろいろと応用が利く力で使いようによっては俺は誰からも攻撃を喰らわなくなることも可能だが弱点もいろいろある能力だ。


 俺はこの能力を庭で沢山の石ころを用いて能力の使い勝手を調べたり、この世界の本を転生者特典の翻訳機能を使って読み魔法に関する知識を集めたりして赤ん坊時代をすごした。


 4年が経過して俺は立つことはもちろん走ったりも喋れるようになったので両親を説得して自分の領内にある街クライスに兄と兄の世話係のテティスさんと自分の世話係のお姉さんことミトリさんと護衛数十人を連れて初めての外出で訪れている。因みに護衛の指揮は元王国騎士でこの中で一番強いらしいミトリさんが執っている。


 なんかVIPみたいだなと思ったがそういえば自分は領主の息子だからこれぐらいが当然なのかと自分の中で勝手に解決した。


 馬車で自分の屋敷から50分ほど走ってきたが道は舗装されていて民家も馬車の窓の隙間から見たが自分の家と作りは似ていたので自分の領地はしっかりしているのだなと思った。

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