第14話 おっぱい様と、乳繰り合い
……ぐりぐりぐりぐりぐりぐり。
「……」
宮歌まゆりによって、ひたすら続けられる乳首ドリルの中、僕は一人冷静になって推理をすすめてみる。
んーと、つまり、あれだ。
初体験にありがちな失敗例。
相手のことを思うあまり、あらかじめのリサーチが裏目にでるやつ。
中途半端なまとめサイトとかに影響されて、つい知識だけで自分の技量に合わない上級なプレイを選択してしまうみたいな。
……ぐりぐりぐりぐり。
……そう、つまり、これは、
――宮歌さんなりの、前戯!
……ぐりぐりぐりぐり。
照れ隠しも含んだ精一杯のご奉仕なのだから、これもご愛敬と、黙って受け入れてあげるというのが、漢としての……、
……ぐりぐりぐ
「……やめんかい!!!」
僕は変態の両手首をガシッとつかみ、乳首ドリルを阻止した。
「ああ、ちょっと何してんですか!」
「何してんですかはこっちのセリフだよ! てかホント何してんの!?」
「えっ」と宮歌さんは頬を紅潮させ、
「そんなの……乳繰り合ってたに決まってるじゃないですか、文字通り」
「確かに文字通りだけど! ことさらその表現に関しては他の追随をゆるさないレベルに文字通りだけど! ……でも」
そこで僕は気恥しくなり少し音量を落として、
「……正直、数ある前戯の中で、なんでこれ選んだのかな、って」
言ってしまってから、僕は内心冷や冷やする。
(……今の発言、一歩間違えば、彼女に一生もののトラウマを負わせることになるのでは。……そうなったら僕は一体どう責任を……)
などという僕の杞憂を、宮歌まゆりは一蹴した。
「前戯?……何の話ですか?」
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