愛妻は大体ココで呑んでます。
林崎知久
第1話 愛妻の寝顔、大体ココで見ています。
※
「・・・では、講義はこれで終わります。レポートは来週の月曜日までに提出するようにね、みんな。」
私は小ノ上梨男、大学教授である。いつものように気怠けな顔で私の授業を聞く生徒たちを少し癪に思いながらも、彼らなりに頑張っている姿を十分、評価している。
『もうこんな時間。綾子を待たせてたな。』
私は急いで愛する妻がパート終わりに立ち寄る居酒屋に急いだ。
※
※
私が来るのを見越してか、綾子はだいぶほろ酔いで眠っていたのだった。関西弁が特徴の店主である坂口さんがニヤニヤして笑った。
「いや~、綾子さん。えぇ女やのに他の男やのーて、先生の話ばっかしよるんですわ。」
「そうですか。良かった。」
「何がよかったの?他の男の話するの心配やったとか(笑)。」
思いっきり図星を刺された私はすっとメニューのとんかつ定食とビールを注文をした。
「あぁ、梨男さん。お帰りなさい。私寝てた。」
「あぁ、おはよう綾子。」
眠っている綾子は白雪姫みたいに透明感があって綺麗で思わず見蕩れた。
「奥さん、何言うてんの?ココ、アンタと先生の家ちゃう、お店やお店。」
「あっ、すいません。そうでした。」
じゃあ、ここいらで第一話はお開きとしましょうか?お客さん。
続く
作者から一言
現在警察小説の他にはこういうほのぼの系の恋愛小説も随時書いていきたいと思います。
この物語はフィクションです。
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