第180話 もう寝れない

 夜中に目を覚ます。

 スマホを開くとフリマで物が売れている。

 面倒だが、配送の準備をするためにリビングへ向かう。

『桜雪、どうしたの?』

 クロさんがリビングの真ん中で丸まって寝ている。

 電気を付けないと黒いクロさん、まったくどこにいるか解らない。

 もともと静かな猫なのだ。


「クロさん…最近はココで寝ているのですか?」

『眩しいよ、どうしたの?』


 どうも睡眠を邪魔したようで、クロさん機嫌が良くない。

 ジトーッと僕を迷惑そうな目で見ている。

『桜雪ーーー‼ 僕も起きたよ‼』

 さっきまで僕の足元で寝ていたチョビさんも目を覚ました。

 コッチは、やかましい猫だ。

 目が覚めれば吠える。


『なにしてるのさー‼』

 とりあえず荷物を梱包している僕の邪魔をするチョビさん。

 騒がしくなったリビングでクロさんがイライラしている。

 チョビさん、クロさんのそばに行く…よせばいいのに。

 バシンッ‼


 叩かれて暴れるチョビさん。


 もう寝れねぇ…

 それから2時間、チョビさんが騒ぎまくって寝れやしなかった。


 フリマも時間を制限できればな~。

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