第177話 毛布に歓喜する

『ハレルヤーーー‼』

 明け方、寒くて目が覚めた。

 いや気づいていた…明け方は冷える季節になったのだ。

 認めたくなかっただけだ。

「致し方ない…毛布をだそう」


 でチョビさん…毛布を見て、歓喜したのである。

『桜雪、モコモコいいね』

 朝5時からチョビさん大騒ぎである。

 ブッチブッチと爪をたて、あちこちで丸まって、毛布の中に潜ったりもする。

『たーのーしぃーーー』


「チョビさん…寝れません、おとなしく寝てください」


 そんなわけで風邪をひいたのである。

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