第153話 無理だから

『桜雪…』

 チョビさん、相変わらずの甘え病。

「チョビさん…無理です」

 僕の顔にスリスリしようと頭を力いっぱい突き出して迫って来る。


 そう無理なのだ。

 僕はパック中なのだ。

 今、スリスリしたらお互い、酷いことになる。

「チョビさん20分ほど待って」

『なんでさー‼ スリスリしたいだけなのにー‼』


 小さな頭を両手で押さえる。

 タイミングってもんがあるのですチョビさん。

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