第148話 手に負えない

 真夜中…

「ぐぇー‼」

 またチョビさんが吐いている…。

 足元で吐いたようだ。


 蒸し暑い夜…生臭い夜。

 吐くだけ吐いたら、僕の顔の横で眠りだす。

 しばらくすると…

「ぐぇー‼」

 吐き足りなかったらしい。


 吐く量は少ないのだが…深夜、食べると吐くようだ。

「食べなけりゃいいのに…」


 自分で吐いておきながら、怒り出すチョビさん。

『桜雪‼ 起きて‼ 片付けないと僕、寝る場所ないよー‼』


 夜中に僕を踏みつけて吠える。


 チョビさん、歳も歳だし、心配でもあります。

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