第120話 桜の木
暖かい日、桜の木の下でクロさんが爪を研ぐ。
クロさんは遠出しないので、安心なのだ。
ポカーッと日差しが差す日、木の根元でクロさんが爪を研ぐ。
チョビさんが脱走するので窓を閉めたのだが…
その午後…まさかの大荒れ…
窓を引っ掻くクロさん。
『桜雪‼ おい、雨降ってるって‼』
ちょっと、忘れてた…。
窓を開けるとモソモソっと中へ入って来るクロさん。
『桜雪…どういうことなのか?』
濡れて怒るクロさん。
「申し訳ないクロさん」
とりあえずタオルで体を包んでワシャワシャと拭く。
よほど気に入らないのか、僕の手に噛みつく。
身体を自分で舐めて怒りを鎮めているクロさんに、チョビさんがちょっかいを出して叩かれる。
「いや…ホント、すまないことですクロさん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます