第100話 もどき

 朝バイトへ向かう、玄関を開け風除室を開けると…

「チョビさん?」

 いや…しっぽの形が違うな…

 キジトラ、チョビさんより少し小さい野良猫。

「なぁー」

 なんか声が高い、まだ子猫だろう。

「野良猫か…しかしチョビさんに似ている」


 野良さん用のカリカリを食べに来ているのだろう。

 顔もチョビさんより丸い。


「う~ん…よく似ている」


 僕の足元でか細く鳴いている。

 とりあえず風除室でカリカリを食べると、外へ出て行った。

「モドキ現る…」


 しかし野良猫の多い地区だな…

 隣が空き地だからだろうか。

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