第57話 心配したのか?
『桜雪ー!!』
深夜から朝まで、棚卸のバイトに行った。
とにかく連絡が悪い会社である。
社員の態度も悪い…来年はやらないと思う。
それはさておき…朝方の帰宅。
当然と言えば当然。
チョビさん、独りで寝ていたわけで…
帰宅早々に起きてきて、吠える。
「みゃあ、ミャア…みゃあみゃニャー!!」
何やら訴えてくる。
「チョビさん…次のバイトまで3時間…桜雪…寝ます」
『桜雪…起きて…起きて…』
足に噛みつくチョビさん。
顔に尻尾を叩きつけるチョビさん。
寝れないままバイトへ…
「桜雪さん、布団敷き忘れてます」
「えっ…すいません」
もはやボロボロ…
再び夕方帰宅してベッドで寝る…。
『桜雪起きて!!』
元気なチョビさん、いつもより強く噛むのは…
怒っているのだろうか?
とりあえず眠って夜中に目を覚ますと、顔の横で丸まって眠るチョビさん。
僕の手に自分の前足をチョコンと乗せている。
ときおり寝ながらキュッと握る。
「一応…心配してるのだろうか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます