第17話 慣れる

 地震である。

 部屋が気持ち悪くユラユラ揺れる。

 ソコソコ揺れた…


 外では何を言ってるか解らない広報が鳴っている。

 もはや伝達ではなく騒音である。


 地震と騒音で寝そびれた夜…


「チョビさん…」

 なんだろう、地震慣れしたのかチョビさん、もはや起きない。

 良く寝ている。


 あまりにウルサイ広報にムクッと起きたチョビさん。

 クアァーっとアクビして窓の外を眺める。

『桜雪…なんかウルサイ…寝れない…』


 もはや皆、地震慣れしてしまった…


 大丈夫か?

 有事の際には大丈夫か?


 というか野生の本能はどこいった?

 チョビさん…

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