第12話 梅雨は嫌い

『猫』は梅雨に弱いのだろうか?

 チョビさん、梅雨は大人しい。

 もう歳だから心配になる。

 大人しく寝ている。

 しかも寝る場所が変わった。

 ソファの背もたれに顔を埋めるように僕に背を向けて寝る。

 ちょっと心配になる。

 グテ~として薄めで僕を見ているときもある。

(具合悪いのか?)


 雨が降る夜

 布団に入ってきた。

 やたらと甘噛みして、しきりに、おでこを擦りつける。

 今朝も冬でもないのに僕の腹に乗っかり眠る。


 梅雨は怠いのだろうか…

 老猫なのだ。

 それでも…ずっと…ずっと…と願ってしまう。

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