三日目 あの日・この日(アノヒ・コノヒ)

朝起きたらどうしようもないほど腹が減っていたので急いで牛丼屋(吉野家)に駆け込んで飯を食べた。


カルビ牛丼の大盛りで、タレが甘辛くて美味しかった。


その後は家に帰って、太陽が痛いほど照り付けていたので、庭にソファーを引っ張り出して天日干しした。


ついでに自分もそこに座って日光浴をした。


暑すぎて30分も持たなかったと思う。


室内に戻って大人しく本を読んだ。


丸山健二の小説で、実家で田舎暮らししてる主人公が女性不信を募らしてしまい、ついには強姦殺人に及ぶって内容だった。


主人公がいわゆる「こどおじ」で、そのワード自体は近年のインターネット界隈の中から自然発生したものなんだけど、その言葉が指し示す「成人後暫く経っても実家から離れず、実家の子供部屋で暮らすおじさん」っていう存在は、昭和の時代から見られたけっこう普遍性のある現象のひとつだったんだなぁと、役に立つかどうか分からない見識が深まったように感じた。


そんなこと言ってるけど、もし就職決まらなかったり、大学留年しちゃったりすれば、明日の「こどおじ」は我が身かもしれないし、しっかり気を引き締めて生活しなきゃ!と思った。


おやつに煮魚弁当を食べたり、ルートビアを飲んだりした。


飲む前の期待値は毎回高いけど大して美味しくない飲み物だと思う、ルートビア。


風味は独特で良いんだけど如何せん甘過ぎる。


アメリカの飲み物だしね、しょうがないね。


でも沖縄のA&Wで飲んだ生の(?)ルートビアはめちゃくちゃ美味しかった記憶がある。


やっぱりアルミ缶から直接飲むのがいけないのかなぁ....


ビールとかもグラスに入れて飲む方が美味しいもんね。


夜、軽く橋の下の壁に向かってボールを投げた。


フォームっていうか、投球のリズムの感覚が掴めた気がした。


肩以外の筋肉をうまく使って負担をかけずに投球できた。


そんなに肩は疲れてないが、明日またやるのはよそうと思った。


家に帰ってアンチョビパスタを作って食べた。


アンチョビ、想像よりクセは無かったけど、塩辛いだけの味だった。


臭いもそんなきつくなかった。


地元にあったくさいと評判の煮干しダシのラーメン屋の店内のかおりを思い出す程度の臭いだった。


けどワインにはとても合いそうなので、次食べるときはそうしようと思った。


ビールにも合うかな、どうかな。


寝る。

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