首縫い

作者 スヴェータ

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★★★ Excellent!!!

ここで是とされるものが、時代によって評価が変わる事は、珍しくもないことだ。
そこには間違いなく「人」が関わっていて、物語がある。

その物語は是であるか
否であるのか

紡ぐ「人」の思惑は、意思は?

そうして「物語」がひとつの終焉を迎える時
人は縫うのだ。
その首を。

丁寧に。
丁寧に。

ぞっとするような時の流れと意思の流れの中で
確実に残る何かを描いて秀逸。

その縫い目まで見えるような・・・。

★★ Very Good!!

本作品のカクヨムジャンルは「詩・童話・その他」ですが、間違いなくファンタジーです。

ファンタジーでは、幻想の世界、この世に存在しない世界、をいかに存在させるかが最大の魅力であり難しさですが、本作品では、『首縫い』という葬儀の儀式を、まさに現実のどこかの国、どこかの地方に、「本当に存在するかのように」描き出しています。

私は、本作品の『首縫い』の儀式で使われる名前や文言を、思わずググってしましました。当然のことながら、検索結果はなし。

『首縫い』という架空の儀式を作り出し、その儀式にまつわるドラマを描き出す。

短編ながら、この作品の中には、本当に存在しているかのような、幻想の世界がありました。